潰瘍性大腸炎の症状

潰瘍性大腸炎とは大腸の粘膜が侵され、びらんや潰瘍ができる炎症性の病気で、男女ともに20歳代に多くみられます。
発症初期には下痢、血便、腹痛と頻回の排便などの症状が現れ、症状が進行すると発熱、体重減少、頻脈、貧血などが引き起こされるようになり、皮膚や目の病変を伴う場合もあります。
一度治ったように思われても数ヶ月~数年後に悪化し、それを繰り返す「再燃緩解型(さいねんかんかいがた)」や、症状がきりなく長々と続く「慢性持続型」などのタイプに分類されます。

潰瘍性大腸炎の原因

潰瘍性大腸炎の発症の詳細な原因は不明ですが、体の中にできた異常な抗体によって大腸粘膜が損傷を受けるためと考えられています。
また、肉体的、精神的なストレスが症状を悪化させる誘因になるともされています。

潰瘍性大腸炎の治療法

基本的には、5-ASA製剤やステロイド薬などの腸管の炎症を抑える薬、免疫反応を抑制する薬を用いて治療が行われますが、症状の現れ方や重症度によって治療法は異なります。
重症の場合は入院して、薬物治療が行われ、腸管を安静にするため絶食する必要があります。

これらの治療で改善せず激しい症状が続く場合や、悪化を繰り返して生活に支障をきたす場合には、大腸を摘出する手術が必要になります。
潰瘍性大腸炎を発症して10年以上たつと大腸がんが発生する危険性が高くなり、大腸がんが発見された場合も大腸全摘手術が必要となります。

 

 


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