心原性脳塞栓症の症状

心原性脳塞栓症とは、心臓でできた大きな血栓が脳動脈に流れ込んで比較的太い血管を詰まらせるために起こるものです。
その大半が突発的に起こるため、症状も急激に現れ重症化しやすくなっています。
体の片側にまひや感覚障害が現れたり、失語や失行などの症状や意識障害をともなう場合もあります。

体には血管を詰まらせた血栓を溶かそうとする働きがあるため、発作から数日の間に血栓が溶けて一気に血流が再開することがありますが、血流が滞っていた部位はもろくなっており、そこから出血した場合は「出血性脳梗塞」となるなど症状を悪化させることもあります。

心原性脳塞栓症の原因

心原性脳塞栓症の原因の多くは、心臓の動きに異常が生じる「心房細動」という心臓病です。
心房細動は心臓内で血栓がつくられやすく、そこでつくられた血栓が血流に乗って脳動脈に運ばれて血管をふさいでしまう病気です。
その他にも、急性心筋梗塞、左心房粘液腫などが原因となる場合もあります。

心原性脳塞栓症の治療法

発作から3時間以内であれば血栓を溶かす血栓溶解薬を点滴注射し、血流を再開させる方法があります。ただし、この治療方法は出血性脳梗塞の危険があるため一定の条件を満たしている場合のみに行われます。

通常は血液を固まりにくくする抗凝固薬や、血栓をできにくくする抗血小板薬を用いて症状の悪化を防ぎます。また同時に脳のむくみを抑える治療も行われます。

 

 


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