アテローム血栓性梗塞症の症状

アテローム血栓性梗塞症とは、頚動脈や脳の太い血管が詰まり、血流が途絶えてしまうことによってできる大きめの梗塞です。
詰まる部位によって症状も異なりますが、まひなどの運動障害やしびれなどの感覚障害、思うように話せない、他人の話が理解できないなどの失語、左右の区別がつかなくなるなどの失認、などの症状が現れ、意識障害を伴う場合もあります。
血管が徐々に詰まっていく症例では、症状が数時間から数日にわたって段階的に進行します。

アテローム血栓性梗塞症の原因

アテローム血栓性梗塞症は血液中のコレステロールなどが増加すると動脈の内壁に沈着して、ドロドロした粥状(じゃくじょう)のコブになって盛り上がる状態を、アテローム硬化(粥状硬化)といいます。
アテローム硬化が進行すると血管の内壁が傷つき、それを修復するために血小板が集まるために血栓をつくります。
この血栓が血管を詰まらせるため血流障害を引き起こします。

アテローム硬化を引き起こす原因としては、喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病などが挙げられます。

アテローム血栓性梗塞症の治療法

血管が詰まり、血栓がつくられるのを防ぐために、血液の凝固作用を抑制する抗凝固薬が用いられ、それと併せて脳のむくみを取り、脳組織へのダメージを最小限に抑える治療が行われます。
症状が安定した後は再発防止のため、血栓がつくられるのを防ぐ抗血小板薬を用いて治療を行います。
血栓除去手術やカテーテルを用いた血管拡張手術、頭皮の動脈から脳動脈へ血液を流す血管吻合手術などの外科的治療が行われる場合もあります。

 

 


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