多発ニューロパチー(慢性炎症性脱髄性 多発ニューロパチー)の症状
多発ニューロパチーは、ギラン・バレー症候群と似ていますが、慢性的な経過をたどる点で異なります。
両下肢先端の脱力感が現れ、進行するにつれて徐々に感覚異常やまひなどの症状がみられるようになります。特徴として、症状が上に向かって進行していくことが挙げられます。
症状は1~2週間で急速に進行し、歩行障害を起こしたり、しびれが顔や頭に広がる場合もあります。
多発ニューロパチー(慢性炎症性脱髄性 多発ニューロパチー)の原因
多発ニューロパチー発症の原因は不明とされていますが、免疫異常によって生じる末梢神経の脱髄が関係していると考えられています。
多発ニューロパチー(慢性炎症性脱髄性 多発ニューロパチー)の治療法
多発ニューロパチーは、ガンマーグロブリンという免疫に係わる血液中のたんぱく質に異常があることから、これを正常な物に置き換えるために、血漿交換と正常なガンマーグロブリンを大量服用する治療が行われます。
併せて、副腎皮質ステロイド薬が用いられる場合もあります。