多発性硬化症の症状

多発性というように数々の神経症状が現れます。
典型的な症状は視力障害で物が二重に見える、視力が低下するなどの症状が現れます。また、手足の力が抜ける、動きがぎこちなくなるなどの運動障害も多くみられます。
ほかにも、からだの一部が刺されるような異常感覚や、しびれや痛みを伴う場合もあります。
30歳前後で発症しやすい病気で、症状の消失と再発を繰り返すうちに重症化します。

多発性硬化症のなかには、両眼の視力障害と歩行障害や下半身の感覚障害が起こる横断性脊髄炎が数週間以内に相次いで現れるものがあり、これを視神経脊髄炎(デビック病)といいます。

多発性硬化症の原因

多発性硬化症の原因は不明ですが、なんらかの影響によって中枢神経の白質が損害を受けることで発症します。
白質には、運動や感覚などの情報を伝達する神経線維が集まっていますが、この線維にはミエリンという物質が巻きついています。
ミエリン軸策という電線を包む絶縁体のようなもので、正確な情報を迅速に伝達する役割を担っています。

多発誠意硬化症は中枢神経のところどころにミエリンが変性して脱落する脱髄という現象が生じるために起こると考えられています。

多発性硬化症の治療法

多発性硬化症を完治させる方法はありませんが、強い症状が現れたときは入院して安静を保つ必要があります。急性の症状を軽減させるためには、副腎皮質ステロイド薬が用いられます。
また、症状が軽い慢性期にはそれぞれの症状に応じた薬物治療が行われます。

規則的な運動習慣などが症状の悪化を防ぐこともあるので、理学療法も重要になります。
症状が消失しても、ストレスやかぜなどの感染症によって再発する危険性もあるため注意が必要です。

 

 


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