胞状奇胎の症状
胞状奇胎はつわりが強く、通常の妊娠週数のわりにお腹が大きくなるなどの症状が現れます。また、性器から茶色の出血がみられたり、腹痛が起こる場合もあります。
胞状奇胎の原因
胞状奇胎とは、受精卵の染色体の異常によって、妊娠成立後に胎盤のもとになる絨毛組織(じょうもうそしき)だけが異常に発達してしまうために発症する病気です。
絨毛が無数に繁殖して、子宮内にぶどうの房のように充満し、胎芽まで吸収してしまいます。
胞状奇胎の治療法
胞状奇胎の診断が確定したら、子宮内掻爬術で子宮の内容物を除去します。
通常は1週間の感覚を置いて2回掻爬術を行い、完全に病巣を取り除きます。
掻爬後は、最低1年間は避妊しながら定期的に健診を受ける必要があります。これは、胞状奇胎妊娠後に起こりやすい絨毛腫瘍の発生を確認するためです。
約1年後に医師の許可があれば次の妊娠も可能です。