脳腫瘍の症状

脳腫瘍とは、頭蓋内(とうがいない)に発生する腫瘍の総称で、脳組織そのものに発生する原発性脳腫瘍と、肺がん、乳がんなどの他の臓器から転移する転移性脳腫瘍とに大きく分類され、原発性脳腫瘍はさらに良性と悪性に分けられます。
良性腫瘍には髄膜に発生する腫瘍である髄膜腫、主に聴神経に発生する神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)、下垂体に発生する腫瘍である下垂体腺腫などがあります。
悪性腫瘍の大半は神経膠細胞から発生するグリオーマという神経膠腫です。神経膠細胞とは、神経細胞間にあり、栄養や酸素を神経細胞に送る役割を持つ細胞です。
全ての脳腫瘍に共通してみられる症状は、頭痛(朝が一番強く、日中にかけて痛みは弱くなります)、吐き気、嘔吐ですが、腫瘍のある部位によっては手足の運動麻痺や知覚障害、けいれん、視野狭窄、記憶力や判断力の低下など、様々な局所症状がみられます。

脳腫瘍の原因

原発性脳腫瘍の原因は明かされていません。

脳腫瘍の治療法

脳腫瘍の治療法は、腫瘍ができている部位やその性質によって大きく異なりますが、良性腫瘍の場合は、外科手術で腫瘍を摘出します。摘出しきれない良性腫瘍や小さな神経鞘腫、髄膜腫では、「ガンマナイフ」という、頭を開かずに脳深部の病巣に集中的に放射線を照射する方法を用いることもあります。このような治療を行うことで、良性腫瘍の9割以上が治癒します。
悪性腫瘍の場合も基本的には手術によって腫瘍を摘出しますが、補助的にガンマナイフなどの照射線療法、抗がん剤による化学療法、免疫療法などの治療法を用いることもあります。ただし、こうした治療を行っても、悪性腫瘍の予後はあまりよくないとされています。

 

 


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