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消化器の病気
この分類の病気・症状
103件A型肝炎
A型肝炎ウイルスによる急性の肝炎です。発熱、食欲低下、吐き気、濃い尿や黄疸がみられます。慢性肝炎にはなりませんが、回復まで長くかかったり、まれに急性肝不全になったりします。特に高齢者では重症化に注意が必要です。
B型肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV)による肝臓の病気です。急性肝炎ではだるさ、食欲低下、黄疸などがみられます。感染が続くと、症状が少なくても肝硬変や肝がんにつながることがあります。血液検査でウイルスと肝臓の状態を調べます…
C型肝炎
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)による肝臓の病気です。自覚症状が乏しいまま慢性化し、肝硬変や肝がんに進むことがあります。検査で陽性を指摘されたら、症状がなくても受診してください。
D型肝炎
D型肝炎ウイルス(HDV)が、B型肝炎ウイルス(HBV)とともに肝臓に炎症を起こす病気です。両方に同時に感染する場合と、HBVが持続感染している人にHDVが加わる場合があります。後者では慢性化や肝硬変への進行が…
E型肝炎
E型肝炎ウイルスによる肝炎です。だるさ、吐き気、黄疸などが起こります。多くは急性の経過ですが、重い肝不全になることもあります。妊娠中は重症化に注意が必要で、免疫抑制治療中の人では感染が慢性化する場合もあります。
たんぱく漏出性胃腸症
蛋白漏出性胃腸症は、血液中の蛋白質が胃や腸から過剰に失われ、血中アルブミンが低くなる状態です。足や顔のむくみ、腹水、下痢、腹痛、体重の変化などがみられます。むくみの原因は腎臓・肝臓・心臓の病気などもあるため、症…
アルコール性肝障害
アルコール性肝障害は、飲酒に関連して起こる肝臓の病気の総称で、現在は『アルコール関連肝疾患』とも呼ばれます。脂肪肝から肝炎、肝硬変まで病態は幅広く、全員が決まった順序や割合で進行するわけではありません。初期には…
ウイルス性肝炎
肝炎ウイルスによって肝臓に炎症が起こる病気の総称です。主なものはA・B・C・D・E型で、急性に発症するものと長く感染が続くものがあります。だるさ、食欲低下、黄疸などが出る一方、症状が乏しいこともあります。血液検…
カルチノイド症候群
カルチノイド症候群は、神経内分泌腫瘍が分泌するセロトニンなどの物質が全身に作用し、顔や首のほてり・赤み、繰り返す下痢、腹痛、喘鳴などを起こす状態です。長く続くと心臓の弁に影響することもあります。ほてりや下痢だけ…
カンピロバクター食中毒(カンピロバクター腸炎)
カンピロバクター食中毒は、主に生・加熱不十分な鶏肉や、肉から汚染された食品・水などを介して起こる感染性腸炎です。食べてから2~5日ほどたって発熱、腹痛、下痢、吐き気が出ることが多く、血便を伴うこともあります。多…
クローン病
消化管の慢性的な炎症性疾患で、小腸や大腸を中心に、口から肛門までの各部位に病変が生じえます。腹痛、下痢、体重減少、血便などの症状があり、症状の落ち着いた時期と再燃する時期を繰り返します。狭窄、瘻孔、膿瘍などの合…
ダンピング症候群
ダンピング症候群は、胃から小腸へ食べ物が急に移動した後に起こる一連の症状です。胃や食道の手術後にみられます。食後30分以内の早期型では腹痛・下痢・動悸・めまいなど、食後1~3時間の後期型では血糖が下がって冷や汗…
バレット食道
バレット食道は、食道の下部の粘膜が通常の扁平上皮から円柱上皮に置き換わった状態です。バレット食道そのものに特有の症状はなく、胸やけや酸っぱいものが上がる感じは、一緒に起こりやすい胃食道逆流症の症状です。食道腺が…
マロリー・ワイス症候群
マロリー・ワイス症候群は、強い嘔吐や空えずきなどで食道と胃の境目付近の粘膜が裂け、出血する病気です。嘔吐の後に赤い血が混じる吐血が典型的で、黒い便や立ちくらみが出る場合もあります。吐血はこの病気だけでなく潰瘍な…
メッケル憩室炎
メッケル憩室は、胎児期の卵黄管の一部が残って小腸にできる先天性の袋状構造です。多くは無症状ですが、炎症を起こしたものをメッケル憩室炎と呼びます。炎症では腹痛や発熱、嘔吐が起こり、虫垂炎に似ることがあります。憩室…
代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)
肝臓に脂肪がたまり、炎症や肝細胞の傷害を伴う病気です。従来のNASHに代わる名称としてMASHが使われています。新分類は代謝の状態や飲酒量などを考慮するため、旧名称を置き換えるだけでは診断できません。症状が乏し…
低酸症・無酸症
低酸症・無酸症は、胃酸の分泌が少ない、またはほとんどない状態を指します。胃もたれ、膨満感、下痢などがあっても、その原因が胃酸不足とは限りません。胃酸の分泌量だけを自分で判断することはできず、症状と背景の病気・服…
偽膜性大腸炎
偽膜性大腸炎は、大腸の粘膜に「偽膜」と呼ばれる膜状の変化がみられる病態で、多くはクロストリディオイデス・ディフィシル(C. difficile)感染症の一型です。抗菌薬の服用中や終了後に水様性下痢、腹痛、発熱な…
先天性胆道拡張症
先天性胆道拡張症は、胆汁の通り道である肝外胆管の一部が生まれつき拡張している病気です。小児期に見つかることが多いものの、成人になってから診断される人もいます。腹痛を繰り返す、黄疸が出る、肝機能の異常が見つかるな…
内痔核
内痔核は肛門の内側のクッション状組織が腫れ、出血や脱出などの症状を起こす状態です。排便時に痛みの少ない鮮血が出る、肛門から組織が出て戻る、かゆみや粘液があることがあります。ただし血便は大腸の病気でも起こり、痛み…
劇症肝炎
重い肝炎によって短期間に肝臓の働きが低下し、血液を固める機能の異常や肝性脳症による意識障害が現れる、命に関わる病気です。現在は急性肝不全の枠組みで評価します。黄疸に加えて強い眠気や受け答えの異常がある場合は、直…
十二指腸潰瘍
胃から続く十二指腸の粘膜が深く傷つく病気です。空腹時や夜間の上腹部痛などがみられますが、痛みの時間だけでは診断できません。吐血や黒い便、突然続く激しい腹痛は出血や穿孔の可能性があり、直ちに受診してください。
原発性硬化性胆管炎(PSC)
肝臓の内外の胆管が狭くなり、胆汁の流れが妨げられる病気で、PSCとも呼ばれます。かゆみ、黄疸、胆管炎などを起こし、肝機能が低下する場合があります。無症状で検査異常から見つかることもあります。
吸収不良症候群
吸収不良症候群は、食べ物の消化、腸での吸収、吸収した栄養素の運搬のいずれかが妨げられ、必要な栄養を十分に取り込めなくなる状態の総称です。慢性的な下痢、腹部の張り、体重減少が手がかりになります。便が量多く脂っぽい…
吻合部潰瘍
吻合部潰瘍は、胃と小腸などを手術でつないだ場所の近くに生じる潰瘍です。胃潰瘍の手術後だけでなく、胃がん手術や胃バイパス術などの後にも起こり得ます。発症時期は術後1~2年に限りません。上腹部の痛み、吐き気のほか、…
外痔核
外痔核は肛門の外側の皮膚に覆われたクッション状組織が腫れた状態です。血の塊ができる血栓性外痔核では、急に痛む青紫色のしこりとして気付くことがあります。ただし肛門のしこりや痛みを見た目だけで外痔核と決められません…
大腸がん
結腸または直腸の粘膜から発生するがんです。早期は無症状のことが多く、進行すると血便、便通の変化、腹痛、貧血などがみられます。出血は痔などでも起こりますが、自己判断せず医療機関で原因を調べることが大切です。
大腸ポリープ
大腸ポリープは大腸や直腸の粘膜から盛り上がる病変の総称です。多くは無症状で、便潜血検査の精密検査や大腸内視鏡で見つかります。種類は腺腫、鋸歯状病変、炎症性ポリープなどさまざまで、すべてががんになるわけではありま…
大腸憩室
大腸憩室は大腸の壁の一部が袋状に外へふくらんだ状態です。憩室があるだけでは症状がないことが多く、炎症を起こした「憩室炎」では腹痛や発熱、吐き気など、血管から出血する「憩室出血」では血便・下血などがみられます。腹…
家族性ポリポーシス
家族性ポリポーシスは、現在は主に家族性大腸腺腫症(FAP、家族性大腸ポリポーシス)と呼ぶ病気を指します。大腸に腺腫というポリープが多数でき、大腸がんの危険が非常に高くなります。古典型では腺腫が100個以上になる…
巨大結腸症
巨大結腸症は、大腸の一部が異常に広がった状態の総称で、便やガスが出にくい、腹部が張る、腹痛や嘔吐が起きることがあります。生まれつき腸の神経節細胞が欠けるヒルシュスプルング病と、成人にも起こる炎症・感染・急性偽性…
急性胃炎
急性胃炎は胃の粘膜に急に炎症が起こった状態を指します。みぞおちの痛み、むかつき、吐き気などが出ることがありますが、同じ症状は胃潰瘍、胆のう・膵臓の病気などでも起こり、症状だけで胃炎とは決められません。吐血、コー…
急性胃粘膜病変
急性胃粘膜病変(AGML)は、胃の粘膜に急に生じる出血、びらん、潰瘍などをまとめた呼び方です。みぞおちの痛みや吐き気が出ることもあれば、出血して初めて分かる場合もあります。吐いた物に血が混じる、黒い便が出る、ふ…
急性胆管炎
急性胆管炎は、胆汁の通り道である胆管に急に感染と炎症が起こる病気です。発熱や寒気、右上腹部の痛み、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が代表的ですが、すべてが揃うとは限りません。進むと血圧低下や意識障害などを伴い、命に関…
急性腸炎
急性腸炎は、急に下痢や腹痛、吐き気、嘔吐などが起こる状態の総称です。発熱を伴うこともあります。多くは短期間で改善しますが、血便、高熱、強い腹痛、尿が少ないなど脱水が疑われる場合や症状が続く場合は医療機関で原因を…
急性膵炎
急性膵炎は膵臓に急な炎症が起こる病気で、みぞおちから背中に広がる強い痛み、吐き気・嘔吐などが現れます。軽症で回復する人もいますが、重症では血圧低下や臓器障害を起こすことがあります。急に強い上腹部痛が出て治まらな…
慢性下痢
慢性下痢は、軟らかい便や水様便が長く続く状態で、日本の診療指針では日常診療上、4週間以上を目安にします。便の回数だけでなく、いつから、どのような便が、どのくらい出るかが大切です。血便、意図しない体重減少、貧血、…
慢性胃炎
慢性胃炎は、胃の粘膜に炎症が続く状態です。症状がない人もいますが、みぞおちの痛み、胃の不快感、吐き気などがみられることがあります。症状だけで原因を判断することはできません。 ピロリ菌に感染している場合、胃潰瘍や…
慢性膵炎
慢性膵炎は、膵臓に長く炎症が続き、消化酵素を作る働きや血糖を調節する働きが徐々に低下する病気です。みぞおちや背中の痛みを繰り返す人もいますが、痛みが目立たないまま進む人もいます。進行すると脂っぽい便、体重減少、…
機能性ディスペプシア(旧・機能性胃腸症)
機能性ディスペプシア(FD)は、胃潰瘍やがんなど症状を説明する病気が見つからないのに、みぞおちの痛み、焼ける感じ、食後の胃もたれ、少量で満腹になる感じが続く状態です。かつて「機能性胃腸症」「NUD」と呼ばれたも…
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる病気です。血便や下痢、腹痛が主な症状で、重いと発熱、体重減少、貧血がみられます。症状が落ち着いた寛解期と、再び炎症が強まる活動期を行き来する…
痔瘻
痔瘻は、肛門の内側と周囲の皮膚が細いトンネル状の管(瘻管)でつながった状態です。肛門周囲膿瘍の後に生じることが多く、皮膚の小さな穴から膿が出たり、腫れと痛みを繰り返したりします。膿が出て一時的に楽になっても治っ…
直腸がん
直腸がんは大腸の出口に近い直腸に生じるがんです。初期には症状がないこともありますが、血便、便通の変化、便が細い・残る感じ、貧血などが手がかりになります。痔と思っても血便や便通の変化が続くときは自己判断せず受診し…
直腸ポリープ
直腸ポリープは直腸の粘膜にできた隆起です。小さいものは症状がないことが多く、大腸内視鏡検査などで偶然見つかります。種類や大きさによっては出血がみられますが、血便の原因をポリープだけと決められません。便に血が混じ…
直腸炎
直腸炎は直腸の粘膜に炎症が起こる状態です。便が残っていなくても便意が続く、急にトイレに行きたくなる、肛門や直腸の痛み、下痢または便秘、血液・粘液・膿が出るなどの症状があります。血便や膿、強い腹痛がある場合は早め…
直腸脱
直腸脱は、直腸の壁が肛門から外に出てくる状態です。初めは排便時のいきみで赤い膨らみが出て戻ることがありますが、進むと普段も出たままになることがあります。便が漏れる、便秘、残便感、出血や粘液の漏れを伴う場合もあり…
空気嚥下症(呑気症)
空気嚥下症は空気を繰り返し飲み込んで胃や腸にガスが増え、腹部の張り、げっぷ、おならなどが気になる状態です。ただし、げっぷが多い人の全員が空気嚥下症とは限りません。空気が胃に達せず食道からすぐ戻る「胃上部げっぷ」…
糖原病
糖原病は、体内のグリコーゲンの合成・分解に関わる働きが遺伝的に変わる病気の総称です。肝臓が主に障害される型では低血糖や肝臓の腫れ、筋肉が主に障害される型では運動時の痛みや筋力低下などが出ます。病型によって重症度…
肛門ポリープ
肛門ポリープは、肛門内の小さな隆起を指す言葉で、多くは肛門乳頭が炎症などで大きくなった良性の病変です。慢性の裂肛に伴って見つかることがあります。小さい場合は症状がないことも、大きい場合は違和感や脱出を感じること…
肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍は肛門や直腸の周囲に膿がたまる感染症です。肛門付近の急な強い痛み、腫れ、赤み、発熱がみられます。深い場所の膿瘍では外から腫れが見えないこともあります。痛みや発熱が強い、腫れが広がる場合は早めに診察を…
肛門掻痒症
肛門掻痒症は肛門の周囲がかゆくなる症状の総称です。かくことで皮膚が傷み、かゆみがさらに強くなることがあります。湿り気や少量の便・粘液、洗いすぎ、皮膚炎、痔など複数の原因があり、見た目だけで原因は決められません。…
肝がん
肝臓に生じるがんのうち、肝細胞から発生する肝細胞がんを中心に説明します。胆管から発生する肝内胆管がんや、他の臓器から肝臓に転移したがんとは治療方針が異なります。初期は症状に乏しく、進行すると腹部の痛みや膨満感、…
肝不全
肝不全は、肝臓の物質をつくる・分解するなどの働きが大きく低下し、全身に影響が出る状態です。急に重い肝障害が起こる急性肝不全と、肝硬変などの経過で徐々に肝機能が失われる慢性的な肝不全があります。黄疸、腹水、出血し…
肝内結石症
肝内結石症(かんないけっせきしょう)は、肝臓の中を通る胆管に結石ができる病気です。無症状で見つかることもありますが、胆汁の流れが妨げられると右上腹部の痛み、発熱、黄疸が出ることがあります。胆管炎を繰り返したり、…
肝嚢胞
肝嚢胞は肝臓の中に液体がたまった袋状の病変です。通常の単純性肝嚢胞は血液がたまった袋ではありません。健診の超音波検査などで偶然見つかり、多くは無症状で良性です。大きくなって胃などを圧迫すると腹部の張り、痛み、食…
肝膿瘍
肝膿瘍は肝臓の中に感染に伴って膿がたまる病気です。主に細菌性と赤痢アメーバによるものがあり、原因によって治療が異なります。発熱・寒気、右上腹部の痛みやだるさなどがみられますが、症状が揃わないこともあります。治療…
肝血管腫
肝血管腫は肝臓にできる良性の血管性病変です。多くは無症状で、健診の腹部超音波検査などで偶然見つかります。大きくても症状がないことがあり、まれに周囲を圧迫して上腹部の不快感や右上腹部痛が出る場合があります。発熱や…
胃がん
胃の内側の粘膜から発生するがんです。早期には自覚症状がほとんどなく、進行しても症状が出ない場合があります。胃の痛みや不快感、食欲不振、黒い便、貧血、体重減少などがみられますが、他の病気でも起こります。症状がある…
胃けいれん
『胃けいれん』は、みぞおち付近に突然起こる差し込むような痛みを表す言葉として使われますが、それだけで胃の筋肉がけいれんしていると診断できるわけではありません。痛みは胃炎や潰瘍のほか、胆石、膵炎、心臓の病気などで…
胃びらん
胃びらんは、胃の粘膜の表面が浅く傷ついた状態を表す所見です。症状がないこともありますが、みぞおちの痛みや不快感、吐き気などが起こる場合があります。出血すると吐血や黒い便、立ちくらみなどが現れることがあります。血…
胃アトニー
胃アトニーは、胃の動きや緊張が弱い状態を表す古い言い方です。食後のもたれ、少量で満腹になる、吐き気などの症状があっても、体型や胃の位置だけで胃の動きが悪いと決めることはできません。胃下垂があっても無症状の人はい…
胃ポリープ
胃ポリープは、胃の粘膜から盛り上がった病変の総称です。多くは無症状で内視鏡検査中に見つかりますが、種類はさまざまで『すべて良性』とはいえません。胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫などでは、出血や異形成・が…
胃切除後症候群(胃切除後障害)
胃切除後症候群は、胃を切除・再建したあとに起こる食事や栄養、体調の問題の総称です。胃が小さくなる、またはなくなることで、少量で満腹になる、食後の腹痛・下痢・動悸や冷や汗、胸やけ、体重減少などが起こります。食後す…
胃潰瘍
胃の粘膜が深く傷つく病気です。みぞおちの痛み、吐き気などが現れますが、無症状の場合もあります。吐血、タール状の黒い便、突然の強い腹痛は出血や穿孔の可能性があり、速やかな受診が必要です。内視鏡や必要に応じた組織検…
胃酸過多症
『胃酸過多症』は胃酸が多いと考えられるときに使われることがある言葉ですが、胸やけや胃痛があるだけで胃酸の分泌量が多いと証明されたわけではありません。胸やけや酸っぱいものが上がる感じは胃食道逆流症で、みぞおちの痛…
胃食道逆流症
胃食道逆流症(GERD)は、胃の内容物が食道に逆流し、胸やけや酸っぱいものが上がる感じなどの症状、または食道粘膜の傷害を起こす病気です。内視鏡で食道炎が見える人も、見えない人もいます。のどの違和感や声がれだけで…
胆嚢ポリープ
胆嚢ポリープは、胆嚢の内側に見える盛り上がりの総称です。多くは良性のコレステロールポリープなどですが、腺腫や胆嚢がんが含まれることもあります。通常は症状がなく、健診の腹部超音波検査で見つかります。大きさだけでな…
胆嚢摘出後症候群
胆嚢摘出後症候群は、胆嚢を取った後に腹痛、吐き気、消化不良、下痢などが続く、または新たに生じる状態の総称です。一つの病気や単一の原因を指す名前ではありません。多くの術後症状は時間とともに改善しますが、続く場合は…
胆嚢炎
胆嚢炎は、肝臓の下にある胆嚢に炎症が起こる病気です。急性では右上腹部やみぞおちの痛みが続き、発熱、吐き気、嘔吐を伴うことがあります。胆石によるものが多いものの、胆石が見つからない無石性胆嚢炎もあり、とくに重い病…
胆嚢癌
胆のうの粘膜に生じるがんで、胆道がんの一種です。早期は症状がないことが多く、進行すると右上腹部の痛み、食欲低下、体重減少、黄疸などが起こりえます。これらは胆石などでも起こるため、症状だけで診断はできません。気に…
胆嚢腺筋症
胆嚢腺筋症(胆のう腺筋腫症)は、胆嚢の壁が部分的または全体に厚くなり、壁の中に小さな袋状の構造が見える良性の病変です。健診の超音波検査で偶然見つかることが多く、通常は症状がありません。胆石を伴ったり胆嚢炎が起き…
胆石症
胆石症は、胆嚢や胆管などに石ができる病気です。胆嚢の石は無症状のこともあります。症状が出る場合は、右上腹部やみぞおちの痛みが中心で、食後に起こることがありますが、時間帯を「食後30分〜2時間」と決めつけられませ…
胆管がん
胆管がんは肝臓の中または外の胆管に生じるがんです。胆のうがんなどと合わせて胆道がんとして扱われますが、できた場所によって検査・手術の方法が変わります。早期には症状がないこともあります。胆管が詰まると白目や皮膚が…
胆道ジスキネジー
『胆道ジスキネジー』は、胆石など明らかな構造上の異常が見つからないのに胆道に似た痛みが起こる状態を指す旧来の呼び名です。現在は、痛みの特徴と検査結果に応じて機能性胆嚢障害などを区別します。典型的な胆道痛は、みぞ…
脂肪肝
脂肪肝は、肝細胞に脂肪が多くたまった状態です。肝臓が必ず大きくなるわけではなく、多くは自覚症状がありません。原因や背景によって、飲酒に関連する脂肪性肝疾患、代謝の異常に関連するMASLD(代謝機能障害関連脂肪性…
腸管癒着症
腸管癒着は、お腹の中に傷あとに似た組織ができ、腸同士や腸と腹壁などがくっつく状態です。癒着があっても多くの人には症状がありません。症状が出ると腹痛、腹部膨満、吐き気などを伴い、腸の通り道が塞がる腸閉塞につながる…
腸結核
結核菌が腸に病変を作る肺外結核の一つです。腹痛、下痢、発熱、下血、体重減少などがみられますが、無症状の場合もあります。腸が狭くなると腸閉塞を起こすことがあります。症状が長引く場合は消化器内科で相談してください。
腸閉塞
腸閉塞は、腸の中身が通れなくなる状態です。波のある腹痛、吐き気・嘔吐、お腹の張り、便やガスが出にくいことなどがみられます。完全に閉じていなくても症状は出るため、便が少し出ることだけで否定できません。強い痛みが続…
腸間膜動脈閉塞症
腸間膜動脈閉塞症は腸へ血液を送る動脈が急に詰まり、腸の血流が不足する病気です。急に始まる強い腹痛が典型的ですが、初期は腹部を押しても見た目や触診の異常が痛みほど強くない場合があります。吐き気、嘔吐、血便が出るこ…
腹壁瘢痕ヘルニア
腹壁瘢痕ヘルニアは、手術の傷あとで腹壁の筋膜が弱くなり、腸や脂肪が皮膚の下へ押し出される状態です。立つ・いきむ時に膨らみ、横になると目立たなくなることがあります。急に戻らなくなり強い痛みや嘔吐を伴う場合は腸閉塞…
腹膜炎
腹膜炎は、腹部の臓器を覆う膜(腹膜)に炎症が起こる状態です。腹痛、腹部の張り、発熱、吐き気などがみられ、炎症が広く及ぶ場合は急速に全身状態が悪化することがあります。細菌感染だけを意味する病名ではなく、感染、臓器…
膵がん
多くは膵管から発生するがんです。小さいうちは症状が出にくく、進行すると腹痛、背中の痛み、体重減少、食欲不振、黄疸などが起こることがあります。糖尿病の新たな発症や悪化をきっかけに調べる場合もあります。これらの症状…
膵嚢胞
膵嚢胞は膵臓の中や周囲にできる液体を含んだ袋状の病変です。画像検査で偶然見つかることが多く、無症状のこともあります。膵炎後の炎症性の嚢胞と、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)などの腫瘍性の嚢胞では対応が異なります…
自己免疫性肝炎
自分の肝細胞に対する免疫反応が関わる肝炎です。中年以降の女性に多いものの、男性にも起こります。だるさ、黄疸、関節痛などが現れ、急性肝炎のように発症したり、肝硬変へ進行したりすることもあります。
薬剤性大腸炎(薬剤性腸炎)
薬剤性大腸炎は、薬の使用に関連して大腸に炎症や障害が起こる状態の総称です。下痢、腹痛、血便などがみられますが、原因薬と発症の仕組みによって症状も時期も異なり、「服用後3~4日で必ず発症」とは言えません。血便、強…
薬物性肝障害
医薬品や健康食品などが関係して肝臓に障害が起きる状態です。だるさ、食欲低下、吐き気、発疹、かゆみ、黄疸などがみられますが、症状がなく血液検査で見つかることもあります。服用開始後すぐに限らず、数か月以上たってから…
虚血性大腸炎
虚血性大腸炎(大腸虚血)は、大腸への血流が一時的または持続的に不足し、粘膜が傷つく病気です。突然の腹痛の後に下痢や赤い血便が出ることがあります。軽い例は回復することもありますが、症状だけで重症度を見分けられませ…
虫垂炎(いわゆる盲腸)
虫垂炎は、大腸の始まりに付く虫垂に炎症が起こる病気です。いわゆる「盲腸」ですが、炎症が起こるのは主に虫垂です。痛みがへその周りから右下腹部へ移ることがありますが、全員が典型的な経過をたどるわけではありません。食…
裂肛
裂肛(切れ痔)は、肛門の出口付近の皮膚に小さな裂け目ができる状態です。排便中に鋭い痛みが生じ、排便後もしばらく続くことがあり、紙や便に少量の鮮血が付くことがあります。ただし、肛門出血をすべて裂肛と決めることはで…
輸入脚症候群
輸入脚症候群は、胃切除後などの再建手術で作られた腸管の一部(輸入脚)の流れが妨げられ、胆汁・膵液などがたまる病気です。上腹部の痛み、張り、吐き気・嘔吐が起こり、黄疸や膵炎を伴うこともあります。急に強い腹痛が出る…
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛と排便の回数や便の形の変化が繰り返し生じる病気です。下痢型、便秘型、両方を繰り返す混合型などがあり、日常生活に支障を来すこともあります。診断には症状の経過と他の病気を疑う徴候の確…
門脈圧亢進症
門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)は、腸などから肝臓へ血液を運ぶ門脈の圧力が高くなった状態です。初めは自覚症状がないこともありますが、食道や胃の静脈瘤、腹水、脾臓の腫れ、血小板の減少などを伴うことがあ…
食道がん
食道がんは、食道の内側の粘膜から生じるがんです。日本では扁平上皮がんが多いものの、腺がんなどもあり、組織型や広がりによって治療方針が変わります。早期は自覚症状がないことが多く、進行すると飲食時の胸の違和感やつか…
食道けいれん
食道けいれん(遠位食道けいれん)は、飲み込んだものを胃へ送る食道の収縮が一部で通常より早く起こる食道運動障害です。胸の中央の痛みや、固形物・飲み物のつかえが起こります。ただし胸痛だけで食道けいれんとは判断できず…
食道の良性腫瘍
食道の良性腫瘍には平滑筋腫、脂肪腫、ポリープなど複数の種類があります。小さいうちは症状がないことが多く、健診の内視鏡で偶然見つかります。大きくなると飲み込みにくさ、食べ物がつかえる感じ、胸の違和感などが出ること…
食道アカラシア
食道アカラシアは、飲み込んだ食物を胃へ送る食道の動きが障害され、食道と胃の境目にある下部食道括約部が十分に開かなくなる病気です。食べ物だけでなく水もつかえる、食べた物が口へ戻る、胸が痛む、体重が減る、夜間に逆流…
食道・胃静脈瘤
食道・胃静脈瘤は、食道や胃の壁の静脈が膨らんだ状態です。静脈瘤自体は通常無症状ですが、破れると吐血、黒色便、めまい、冷や汗などを起こし、大量出血では命に関わります。吐血や黒い便が出たときは、出血量が少なく見えて…
食道潰瘍
食道潰瘍は、食道粘膜に比較的深い傷ができた状態で、食道炎に伴って見つかることもあります。胸やけ、飲み込むときの痛み、食べ物がつかえる感じ、胸痛などが現れます。吐血、黒色便、食べ物や水分が飲み込めない、強い胸痛が…
食道炎
食道炎は食道の粘膜に炎症が起きた状態です。胸やけ、酸っぱいものが上がる感じ、飲み込むときの痛みやつかえ、胸の痛みなどがみられます。ただし胸の痛みを食道炎と決めつけてはいけません。数分以上続く胸痛、息切れを伴う胸…
食道狭窄
食道狭窄は、食道が実際に狭くなり、食べ物が通りにくくなる状態です。初めは固形物がつかえ、進むと柔らかい食事や飲み物も飲みにくくなることがあります。飲み込みにくさ、体重減少、食事の逆流などがある場合は早めに消化器…
食道神経症
「食道神経症」は、胸の違和感、飲み込みにくさ、食べ物のつかえなどをまとめて呼んだ古い表現です。現在は症状を分けて調べ、食道の形や動き、胃食道逆流などで説明できない場合に、食道の感覚過敏や脳と消化管の情報処理が関…
食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニアは、胸とお腹を隔てる横隔膜の食道が通る穴から、胃の一部が胸側へ出る状態です。よくある滑脱型は症状がないこともあります。一方、胃酸が食道へ逆流しやすくなると、胸やけ、酸っぱいものが上がる感じ、胸の…
鼠径ヘルニア
鼠径ヘルニアは、足の付け根に腸や脂肪組織などが腹壁の弱い部分から出て、ふくらみを作る病気です。立つ・せき込むと目立ち、横になると戻ることがあります。痛みや違和感がない場合もあります。ふくらみが急に戻らず強く痛む…