妊娠・免疫抑制治療中の症状は、早く相談
黄疸や濃い尿、食欲低下などがあれば受診します。妊娠中や移植後などで免疫を抑える治療を受けている人は、重症化や持続感染に注意が必要です。治療歴を必ず伝え、海外に行っていないからE型ではないと判断しないでください。
概要
E型肝炎ウイルスによる肝炎です。だるさ、吐き気、黄疸などが起こります。多くは急性の経過ですが、重い肝不全になることもあります。妊娠中は重症化に注意が必要で、免疫抑制治療中の人では感染が慢性化する場合もあります。
原因
汚染された水や食品から感染します。日本でも、豚肉・豚レバー、イノシシやシカの肉などの生食や加熱不足が原因になります。海外渡航歴がなくても感染するため、受診時には食事歴も伝えてください。
治療法
急性期は症状と肝機能をみながら治療し、重症例では入院が必要です。妊娠中や免疫抑制治療中の人は早めに相談してください。予防には食肉を中心部まで十分に加熱し、安全な水を使うことが大切です。中国などではワクチンが承認され、海外の流行対策でも使われています。
食事歴を伝え、薬を増やす前に相談
症状だけでは他の肝炎と区別できず、抗体や、必要に応じてウイルスRNAを検査します。生肉や加熱不足の食事をした時期も伝えます。肝炎の間は肝臓に影響する薬にも注意が必要で、市販の解熱鎮痛薬などを追加する前に医師・薬剤師に確認してください。
肉の中心まで加熱し、器具も分ける
豚肉・豚レバー、シカ・イノシシなどの肉は生で食べず、中心まで十分に加熱します。生肉と加熱済みの食品では、箸や皿などを分けてください。海外では安全性が分からない水や氷にも注意します。食肉対策は、日本国内でも必要な予防です。