C型肝炎の症状
C型肝炎についての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師（専門医）に相談するようにしてください。
C型肝炎（C型ウイルス肝炎）は、C型肝炎ウイルス（HCV）に感染することにより発症するウイルス性の肝炎です。基本的に血液を媒介して感染します。症状は風邪（かぜ症候群）と似た症状である倦怠感や食欲不振などですが、他のウイルス性肝炎よりも症状は軽いです。
黄疸（おうだん）が現れる人の割合もずっと少ないです。
そのため、C型肝炎の感染者の中には症状に気付かず、血液検査などにより発覚するケースもあります。
一般的にC型肝炎1～4ヶ月ほどの潜伏期間を経て発症し、多くの場合慢性化してしまいます。特に症状が出ない場合でも感染から20～30年かけて徐々に病状が進行し、最終的には肝硬変や肝臓がんになる場合もあります。
しかし、近年では、感染源である血液の輸液には細心の注意と予防プログラムが確立されていますので、輸血による感染リスクはほとんどありません。
C型肝炎の原因
C型肝炎は、血液や体液を介して感染しますが、感染力はB型ウイルス肝炎ほど強くはありません。性交渉による感染や母子感染は少なく、多くは昔受けたことのある輸血であったり、医療器具などが原因です。
現在は輸血する血液には肝炎ウイルスの検査が義務付けられており、注射器の使いまわしも禁止されていますので、輸血や注射によるC型肝炎ウイルス感染のリスクはありません。
C型肝炎の治療法
C型ウイルス肝炎は、全身症状が強い場合は入院治療が必要になりますが、症状が無い場合や軽い場合は通院治療を行います。肝機能検査を継続して行い、慢性化の徴候が現れたときいは、インターフェロンによる治療を行います。
慢性C型肝炎の場合は、インターフェロンと抗ウイルス薬を併用します。副作用を抑えたペグインターフェロンが用いられることもあります。
なお、インターフェロンによる治療は発症後期間が短いほど効果的であるといわれています。
C型肝炎に関するＱ＆Ａ
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