吐血・黒い便・急な強い腹痛
血やコーヒーかすのようなものを吐く、タール状の黒い便が出る、突然強い腹痛が続く場合は、潰瘍からの出血や穿孔が疑われます。昼夜を問わず受診を急いでください。失神や冷汗、強いふらつきを伴う場合は救急要請が必要です。胃薬や食事で様子を見続けないでください。
概要
胃の粘膜が深く傷つく病気です。みぞおちの痛み、吐き気などが現れますが、無症状の場合もあります。吐血、タール状の黒い便、突然の強い腹痛は出血や穿孔の可能性があり、速やかな受診が必要です。内視鏡や必要に応じた組織検査で、胃がんなどと区別します。
原因
主な原因はピロリ菌感染と、痛み止めなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアスピリンの使用です。日常的なストレスや辛い食べ物だけを原因と決めつけることはできません。市販の痛み止めを含む服薬歴も医師に伝えてください。
治療法
胃酸を抑える薬などで治療します。ピロリ菌が確認された場合は除菌治療を行い、後日、成功したかを検査します。NSAIDsなどの継続・変更は処方医と相談します。出血には内視鏡での止血、穿孔には手術などが必要になる場合があります。
胃カメラと組織検査は何のため?
内視鏡で潰瘍の場所や状態を確認し、必要に応じて組織の一部を採って調べます。胃がんなどとの区別が必要なため、痛みが軽くなったことだけで診断や治癒を判断できません。ピロリ菌の検査も行い、痛み止めやアスピリン、市販薬を含む使用薬を確認します。
痛みが消えても、治療と検査を確認する
潰瘍が治るまで、指示された胃酸を抑える薬を続けます。ピロリ菌の除菌後も、成功したかを検査で確かめることが必要です。尿素呼気試験や便の検査による確認は、通常、除菌治療終了から4週間以上あけます。薬が検査結果に影響する場合があるため、検査日と服薬の扱いは医療機関の指示を確認してください。
痛み止め・アスピリンは処方元と相談
NSAIDsという種類の痛み止めやアスピリンは潰瘍の原因になることがあります。ただし、心臓や脳の病気の予防で使う薬などは、自己判断で中止すると別の問題が生じる可能性があります。潰瘍を治療する医師と処方元に使用薬を伝え、変更・継続や胃を保護する治療を相談してください。