概要
直腸炎は直腸の粘膜に炎症が起こる状態です。便が残っていなくても便意が続く、急にトイレに行きたくなる、肛門や直腸の痛み、下痢または便秘、血液・粘液・膿が出るなどの症状があります。血便や膿、強い腹痛がある場合は早めに受診してください。痔と思って自己判断せず、原因を調べることが大切です。
原因
原因には潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、細菌・ウイルスや性感染症、骨盤内の放射線治療後の変化などがあります。薬剤や腸の手術後に起こる場合もあります。医師は症状、服薬、放射線治療や性的接触の経緯を確認し、必要に応じて便検査、直腸の病原体検査、内視鏡と組織検査などで原因を見分けます。個人情報に関わる経緯も診断に重要なので、診察時に伝えてください。
治療法
治療は原因で異なります。潰瘍性大腸炎による軽症の直腸炎では、5-ASAの坐剤など局所治療を用いることがあります。感染性なら原因に応じた抗菌薬・抗ウイルス薬を検討し、性感染症ではパートナーの検査や再感染対策も必要です。放射線治療後の出血が強い場合には内視鏡治療を行うこともあります。ステロイドや食事制限をすべての直腸炎の基本治療とはせず、原因を確かめて担当医と方法を決めてください。
出血・膿・強い痛みは早めに受診
症状だけで痔や炎症性腸疾患と決められません。
原因に合わせて検査を選ぶ
便検査、感染検査、内視鏡などを病歴に応じて行います。
治療法は原因で変わる
炎症性腸疾患、感染、放射線治療後を区別します。