黄疸に強い眠気・受け答えの異常が加わったら救急
皮膚や目が黄色くなり、異常に眠い、受け答えがおかしいなどの変化があれば、急性肝不全の可能性があります。直ちに救急医療を受けてください。意識の異常は119番で伝えます。普段健康だった人にも急速に起こるため、次の採血まで待たないことが大切です。
概要
重い肝炎によって短期間に肝臓の働きが低下し、血液を固める機能の異常や肝性脳症による意識障害が現れる、命に関わる病気です。現在は急性肝不全の枠組みで評価します。黄疸に加えて強い眠気や受け答えの異常がある場合は、直ちに救急受診してください。
原因
肝炎ウイルス、薬剤による肝障害、自己免疫性肝炎などが原因になり、原因が特定できない場合もあります。血液検査や意識状態から重症度を評価します。肝機能の数値だけを見て、自宅で経過を判断できる病気ではありません。
治療法
専門施設で原因に対する治療と全身管理を行い、必要に応じて血漿交換や血液ろ過透析などで肝機能を補助します。これらで回復が保証されるわけではなく、肝移植が必要になる場合があります。治療と並行して、早い段階から移植施設との連携を進めます。
肝酵素だけでなく、凝固と意識状態を調べる
肝臓の傷害を示す数値に加えて、血液を固める働きや意識状態などから重症度を評価します。ウイルス、薬、自己免疫などの原因も調べます。市販薬・健康食品を含む使用歴を伝え、AST・ALTだけで回復や重症度を自己判断しないでください。
移植の相談は、他の治療と並行して始まる
血漿交換などで肝臓の働きを補助しつつ、原因と合併症を治療します。回復しない場合に備えて早い段階から移植施設と連携することがあります。相談開始は移植が確定したという意味ではありません。病状、選択肢、家族への説明を担当チームに確認します。