概要
食道狭窄は、食道が実際に狭くなり、食べ物が通りにくくなる状態です。初めは固形物がつかえ、進むと柔らかい食事や飲み物も飲みにくくなることがあります。飲み込みにくさ、体重減少、食事の逆流などがある場合は早めに消化器内科を受診してください。食べ物が詰まり、唾液も飲み込めない場合は急いで救急診療を受ける必要があります。
原因
逆流性食道炎などの炎症が治った後の瘢痕、手術・内視鏡治療・放射線治療後の変化、薬剤や腐食性物質による傷害、好酸球性食道炎、食道がんなど原因はさまざまです。狭窄そのものと、アカラシアなど食道の運動によるつかえは異なります。医師は内視鏡や造影で位置・長さ・原因を調べ、必要なら組織を採って悪性腫瘍などを確かめます。
治療法
良性の狭窄では、原因となる炎症などを治療しつつ、内視鏡下でバルーンやブジーを用いて広げる方法が基本です。繰り返す難治性の狭窄では、専門施設で切開や一部のステントなどを検討することがあります。ステントは全員に使う治療ではなく、良性か悪性か、狭窄の場所・長さなどで適応が異なります。がんが原因なら、がんの治療と食事の通りを保つ方法を病状に応じて相談します。
唾液も飲み込めない詰まりは救急
食べ物が詰まった後、唾液も飲み込めない、よだれが出る、息苦しい場合は直ちに救急診療を受けてください。完全な食道閉塞では緊急の内視鏡処置が必要です。
進む嚥下障害は早めに受診
固形物がつかえる、飲み物も通りにくくなる、体重が減る場合は消化器内科へ。がんを含む原因の確認が必要です。
狭い原因を調べてから治療を選ぶ
内視鏡や造影で狭窄を確認し、必要に応じて組織を調べます。運動障害によるつかえとは検査や治療が異なります。
良性狭窄は拡張が基本
良性狭窄ではバルーンやブジーによる拡張が一般的です。再発・難治例や悪性の狭窄では病状に合わせて別の処置を検討します。