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門脈圧亢進症

最終改定日:

吐血・黒色便・意識の変化は救急

腹水がある人の発熱や腹痛も早急に診察を受けてください。

概要

門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)は、腸などから肝臓へ血液を運ぶ門脈の圧力が高くなった状態です。初めは自覚症状がないこともありますが、食道や胃の静脈瘤、腹水、脾臓の腫れ、血小板の減少などを伴うことがあります。静脈瘤から出血すると吐血や黒い便が出て、命に関わることがあります。腹水が増えるとお腹が張り、肝機能が悪くなると意識や睡眠の変化がみられる場合もあります。

原因

肝硬変が主な原因ですが、門脈の閉塞、肝臓から出る血管の病気などでも起こります。肝臓の中や前後で血液が流れにくくなるため、門脈の圧力が上がり、迂回する血管が発達します。診察では原因疾患と合併症を調べ、血液検査、腹部超音波やCT・MRI、必要に応じて上部消化管内視鏡で静脈瘤の有無と出血リスクを確認します。

治療法

原因となる肝臓や血管の病気に対応しながら、合併症ごとに治療を選びます。出血リスクの高い食道・胃静脈瘤には内視鏡による結紮や硬化療法などを検討し、必要に応じて薬物療法や血管内治療を組み合わせます。腹水には栄養状態を保ちながらの塩分調整、利尿薬などを医師が状態と腎機能を見て使います。定期的な内視鏡・画像検査の間隔は主治医に確認してください。吐血、黒い便、急な意識の変化は救急へ。腹水がある人の発熱や腹痛も早急な受診が必要です。

静脈瘤・腹水と原因疾患を確認

血液検査、画像検査、上部内視鏡で合併症と出血リスクを調べます。

原因と合併症ごとに治療を選ぶ

内視鏡治療、薬物・血管内治療、腹水の管理を状態に応じて組み合わせます。

参考資料

  1. 患者さんとご家族のための肝硬変ガイド2023(2026年公開版)日本肝臓学会・日本消化器病学会
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