知的障害の症状
知的障害についての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師(専門医)に相談するようにしてください。
知的障害とは、全体的に知的機能が障害されることによって社会性に問題が生じるものです。18歳までに現れますが、その多くに、乳幼児期からの運動、知覚、言語、社会的能力などの様々な領域の発達に遅れがみられます。精神遅滞とよばれることもあります。
知能とは、経験によって得た情報を学習して新しい状況や問題に対処できる能力とされており、その知能を数値化した指標をIQ(知能指数)と呼びます。日本では、IQが90-110が正常とされていますが、知的障害はIQ70-89(ボーダー)、IQ50-69(軽度知的障害)、IQ35-49(中等度知的障害)、IQ20-34(重度知的障害)と分類されます。なお、IQが70-89(ボーダー)の場合、日本では障害とはされていません。
軽度障害の場合は小学校へ入学した後に気づかれることが多いようです。徐々に学習についていくことが困難になり、食事や登校の準備にも時間を要するようになります。こうしたことが本人にとってはストレスとなり、そのストレスに対する反応として、頭痛、腹痛、チック、ヒステリー症状、強迫症状を引き起こすことがあります。
中等度障害以上の場合は、3歳児健診までに発見されることが多いものです。コミュニケーションが困難で、自分の気持ちが上手に伝えれないためにかんしゃくを起こしたり、多動または無動になったりします。その他に、自分を傷つける行為、同じ行動を取り続ける行為を取るなどの症状が現れることもあります。
知的障害の原因
知的障害の原因は大きく「病理的原因」「生理的原因」に分類することができます。
病理的原因
ダウン症・自閉症といった先天性の病気によるものや周産期における事故、出産後の高熱などにおる後遺障害などが挙げられます。特にダウン症などの染色体異常の場合は知的障害も中度~重度となることが多く、外見上も特徴を持つことが多いです。
生理的原因
知的障害を持つ親からの遺伝と見られる原因や健常な両親から偶発的に知能指数が低くなるような遺伝子が組み合わされた場合に起こるものです。知的障害の中ではもっとも数が多く、そのほかの合併症を伴うことは少ないです。障害の程度もボーダー~中度程度であることが一般的です。
知的障害の治療法
まず、ごく一部の例外的な場合を除いて知的障害に対する治療は行われません(行っても改善するkとはありません)。病院における対応としては、知的障害を原因として起こる合併症がある場合はそちらの治療が行われます(てんかん等)。
知的障害に関するQ&A
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