腰椎分離症・腰椎すべり症の症状
腰椎分離症・腰椎すべり症についての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師(専門医)に相談するようにしてください。
腰椎分離症・腰椎すべり症の主な症状は、慢性的な腰痛、こわばりなどの症状がみられ、下肢にもその痛みが広がったり、しびれを伴う場合もあります。
また、長時間立ったままの姿勢を続けた後に症状が強くなることがあります。
特に腰椎すべり症の場合は腰痛や坐骨神経痛が頻繁にみられます。
腰椎分離症・腰椎すべり症の原因
腰椎は、丸い椎体(ついたい)と背中側に突き出た椎弓(ついきゅう)によって構成されており、椎間板と関節突起によって上下のつながりがあり、それらによって自由に動かせるようになっています。
腰椎分離症とは、この関節突起の間に疲労骨折が生じたものをいいます。
骨の成長が著しい小児期に、激しいスポーツなどによって腰に過度の負担をかけることによって発症するものであると考えられています。
また、腰椎は前方に張り出したような弓状の形をしており、第4、第5腰椎の下の椎間板は前方に傾いています。
そのため、腰椎分離症によって関節突起の制動ができなくなると徐々に上の腰椎が目に滑り出してきます。これを腰椎すべり症といいます。
腰椎分離症・腰椎すべり症の治療法
主に保存療法が行われます。
消炎鎮痛薬によって治療を行い、コルセットによって腰部を固定します。
小児の腰椎分離症の場合は、運動を控えてコルセットで固定することによって自然に治ることもあります。
成人の場合は自然に治ることはありませんが、腰に負担をかける作業や動作を抑えることで悪化を防ぐことが可能です。
ただし、症状が強く現れ下肢にまひが生じているような場合は手術療法が行われます。
腰椎すべり症の場合は、分離している部分の神経を徐圧した後、腰椎分離部固定術という手術が必要になることもあります。
腰椎分離症・腰椎すべり症に関するQ&A
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