安易な自己判断は重大な病気を見逃すこともあります。症状がある場合は医師にご相談ください。

パーソナリティ障害の症状

パーソナリティ障害についての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師(専門医)に相談するようにしてください。

パーソナリティ障害は、「人格障害」とも呼ばれている病気で、青年期や成人期早期に発症することが多く、著しい性格的な偏りがみられます。
人に意見を言われると「責められている」と感じて強い不満や攻撃性を引き起こします。
また、症状が進行するとリストカット(手首を切りつける)などの自傷行為や、自殺を図ったりする、などの行動を起こすようになります。
短い時間での表面的な付き合いでは問題がなく、両親など身近な人に対しては依存的になったり攻撃的になるなど態度が急変します。
パーソナリティ障害は症状に応じて、いくつかの種類に大別されます。

・妄想性人格障害
疑い深い、嫉妬深い、不信などが特徴的。
自負心が強く、かつ敏感であるため、ちょっとしたことで騙されたと感じます。

・分裂病質人格障害
閉鎖的で独りを好みます。
人に興味を示さず、感情の起伏がありません。

・分裂病型人格障害
人を疑いやすく、奇妙な行動を取ることもあります。
自分がどう思われているかに敏感になります。

・反社会性人格障害
衝動的に行動し、自分や他人の安全を考えません。
怒りっぽく、攻撃的です。

・境界性人格障害
感情のコントロール力が弱いため、不安定です。見捨てられることに不安を抱いています。
自殺をはかったり、自傷行為をしようとします。

・演技性人格障害
自分が中心的な存在でなくなると不機嫌になります。
自分へ関心を持たせるために、性的なアピールや挑発的な態度を取ります。

・自己愛性人格障害
無自覚型と過剰警戒型に大別されます。
無自覚型は自分自身に陶酔しており、他人に無関心です。自分は特別だと感じています。
過剰警戒型は他人に対して敏感で、自分に注目が集まることを嫌がります。

・回避性人格障害
批判を恐れ、好かれていないと感じる人とは交流を持ちません。
新しいことへの挑戦を嫌がります。

・依存性人格障害
他人に見捨てられたり嫌われることを恐れ、気が進まないことでもやろうとします。
執拗なまでに親密な相手に依存します。

・強迫性人格障害
必要以上に規律やルールを重んじます。
頑固で融通がきかず、自分のやりかたを貫き通します。また、倹約家です。

 

パーソナリティ障害の原因

パーソナリティ障害は、遺伝的要素、性格、養育環境が関係していると考えられています。
病型によって原因は異なりますが、家族からの感情や態度、学校における集団生活や友人などの対人関係が影響していることが多いようです。

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パーソナリティ障害の治療法

パーソナリティ障害には、精神分析的精神療法が効果的とされています。
薬物療法を併用しますが、不安定性が顕著になった場合には入院治療も検討されます。

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パーソナリティ障害に関するQ&A

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