安易な自己判断は重大な病気を見逃すこともあります。症状がある場合は医師にご相談ください。

エイズの症状

エイズについての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師(専門医)に相談するようにしてください。

エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)とはHIV感染症とも呼ばれる病気です。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで起こる疾患です。感染初期における特別な症状はありません。感染した後、急速なウイルスの増殖による免疫反応として一過性の発熱や頭痛、倦怠感、リンパの腫れといった症状がでることがありますが、無症状の人もいます。

HIV感染者は数年~十数年かけて感染者の免疫力を徐々に奪うことになります。そして、HIVが増殖し、病気が進行することで、深刻な免疫不全に陥ります。日和見感染症、悪性腫瘍、痴呆などを合併します。
日和見感染とは、健康な状態であれば感染しないような毒性の弱い病原体による感染を指します。代表例としてカリニ肺炎や食道カンジダ症、サイトメガウイルス感染症などが挙げられます。

ちなみに、本病名の「エイズ」という表現は、こうした深刻な免疫不全症状を示す状態のことを指します。こうした症状が現れていない患者は「HIV感染者」と呼ばれます。

 

エイズの原因

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染が原因です。感染経路の代表例としては性行為によるもの、輸血や注射器の使いまわし、母子感染などが挙げられます。なお、通常の日常生活においてヒトとヒトで感染することはありません。
また、輸血についてですが日本をはじめとした先進国において輸血用血液については事前にチェックが行われる上、注射針の使いまわしはありませんので、こうしたルートからの感染はほとんどありません。

なお、HIV感染からエイズを発症するまでについては、人体における免疫機構の中心的存在である白血球にHIVが感染し、破壊することにより免疫機構を崩壊させることから起こります。免疫機構が崩壊することで、免疫力が低下し感染症などにかかりやすくなります。

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エイズの治療法

HIV感染症そのものに対しては、逆転写酵素阻害薬(10種類)やプロテアーゼ阻害薬(7種類)などを併用して治療を行います。現在はこれらの薬を3つ以上組み合わせた多剤併用治療が標準的な治療として行われており、著しい効果を挙げています。
ただし、本治療法はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)自体をやっつける効果がある治療ではなく、HIVの増殖による免疫不全(エイズ発症)を遅らせる治療法です。そのため、患者は生涯本治療を行い続ける必要があります。

なお、エイズ発症後の日和見感染などがおこったばあいは、それぞれに応じた治療薬を使った治療が行われます。

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