腎硬化症の症状
腎硬化症についての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師(専門医)に相談するようにしてください。
腎硬化症(じんこうかしょう)は、良性腎硬化症と悪性腎硬化症とに大別されており、現れる症状はそれぞれで異なります。
良性腎硬化症の場合
自覚症状がみられない場合もありますが、めまい、頭痛、動悸、肩こりなどが現れます。
悪性腎硬化症の場合
頭痛、吐き気、嘔吐、血尿などの症状が現れます。
痙攣(けいれん)や意識障害、心不全を引き起こすこともあります。
腎硬化症の原因
腎硬化症とは、なんらかの理由で高血圧が生じたことにより腎臓の機能が低下するものです。
良性腎硬化症
軽度または中度の高血圧により長い時間をかけて腎臓の細小動脈に動脈硬化が生じ、腎臓の機能が低下したものです。
もともと本態性高血圧が生じている40歳代の人に多くみられます。
悪性腎硬化症
急激な血圧の上昇によって腎臓の細小動脈が障害を受けるというものです。
それによって腎臓から血圧を上昇させるためのホルモンが出て、更に血圧が上昇するという「悪性サイクル」が生じます。
30歳代から40歳代の人に多くみられます。
腎硬化症の治療法
良性腎硬化症の場合
食事療法、運動療法、薬物療法により高血圧を治療することが優先されます。
尿毒症が生じている場合には透析療法が必要となります。
悪性腎硬化症の場合
上昇している血圧を下げる必要があります。
下げすぎると腎機能悪化を招くこともあるので、慎重な治療が行われます。
悪性の場合は症状が急激に進行するため、放置すると1年から2年で死に至るケースもあります。
腎硬化症に関するQ&A
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