急な見えにくさ・複視は急いで相談
副鼻腔嚢胞が眼や視神経を圧迫すると視覚障害が起こります。急な変化は当日中に相談してください。
概要
副鼻腔嚢胞は、鼻の周囲にある副鼻腔に分泌液がたまり、袋状にふくらんで周囲を圧迫する病気です。場所によって頬や眉の周囲の腫れ・痛み、歯の痛み、鼻づまり、眼球の突出、物が二重に見える、視力低下など症状は異なります。症状が目立たない段階もありますが、「顔が腫れてからかなり進行している」と一律には言えません。見えにくさや複視が急に起きたら、視神経が影響を受けている可能性があるため、当日中に眼科または耳鼻咽喉科・救急へ相談してください。
原因
副鼻腔の出口が狭くなったり閉じたりして分泌液が排出できず、嚢胞が広がります。原因には過去の副鼻腔手術、慢性炎症、外傷などがあり、原因を特定できない場合もあります。耳鼻咽喉科では過去の副鼻腔手術や症状を確認し、鼻内視鏡、CTや必要に応じてMRIで病変の位置と眼・視神経との関係を調べます。
治療法
症状、感染、周囲への圧迫に応じて治療します。鼻内から内視鏡で嚢胞を開放し、分泌液の通り道を確保する手術を行うことが多く、部位によっては外側からの手術を検討します。感染が重なった場合は抗菌薬を使うことがありますが、抗菌薬だけでは閉じた出口や圧迫を必ず解消できません。視力障害や複視がある場合は早急な評価と処置が必要になることがあります。治療後も再発や症状の変化を確認するため、指示どおり耳鼻咽喉科で経過をみます。
術後性・原発性・外傷性などがある
副鼻腔の出口の狭窄・閉塞で分泌液がたまります。過去の手術や外傷は診察時に伝えます。
CTなどで位置と周囲への圧迫を調べる
鼻内視鏡と画像検査を組み合わせ、眼や視神経との位置関係を確認します。
内視鏡で開放し通り道を確保
感染時の抗菌薬は補助になる場合がありますが、圧迫を解消するには開放手術などを検討します。