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心原性脳塞栓症

最終改定日:

概要

心原性脳塞栓症は、心臓などでできた血栓が血流に乗って脳の動脈を詰まらせる脳梗塞です。片側の顔や手足が急に動かない、言葉が出ない、視野が欠けるなどの症状が突然現れることが多く、症状が軽い、あるいは消えた場合も直ちに119へ連絡してください。救急隊に症状が始まった時刻、または最後に普段どおりだった時刻を伝えます。

原因

心房細動が代表的な原因です。ほかに心臓の弁の病気、人工弁、心筋梗塞後にできる血栓などが関係します。病院では頭部CT・MRIと血管画像で出血、梗塞範囲、閉塞した血管を調べ、心電図や心エコーなどで血栓の由来を確認します。見つかった原因によって再発予防の方法が変わります。

治療法

急性期は画像と出血リスクなどを評価し、条件に合う場合に血栓溶解薬の点滴や、太い血管の血栓をカテーテルで取り除く血栓回収療法を検討します。「発症3時間を過ぎたら治療できない」とは限らず、適応は専門チームが判断します。心房細動が原因と分かった場合の再発予防は原則として抗凝固薬で、非弁膜症性心房細動では直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)などを検討します。人工弁や弁膜症などでは薬の選択が異なります。抗血小板薬だけを通常の代わりにはせず、抗凝固薬の開始時期と出血リスクを個別に評価します。

3時間で自己判断しない

血栓溶解や血栓回収の適応は、経過時間だけでなく画像と全身状態で判断します。直ちに救急に連絡してください。

再発予防は原因の心臓病に合わせる

心房細動が原因なら抗凝固薬が基本です。人工弁などがある場合は使える薬が異なるため、処方を自己変更しないでください。

参考資料

  1. 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書:脳梗塞の病型と成因厚生労働省
  2. 脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2025〕改訂項目日本脳卒中学会
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