赤みや痛みを伴って広がる脱毛は早めに相談
頭皮の赤み、かゆみ、痛み、かさぶたを伴い、毛のない範囲が広がる場合は皮膚科へ。残る毛包を守るため早期の原因確認が重要です。
概要
瘢痕性脱毛症は、毛をつくる毛包が炎症やけがで壊れ、頭皮の一部に毛が生えなくなる状態です。頭皮の赤み、かゆみ、痛み、かさぶたを伴いながら脱毛部が広がる場合があります。見た目だけでは円形脱毛症などと区別しにくいため、自己判断しないでください。やけどや外傷だけでなく、頭皮に進行する炎症性の病気でも起こります。
原因
深いやけど、外傷、感染などの後に毛包が失われる場合と、毛包の周囲に炎症が続いて傷あとに置き換わる場合があります。原因は一つではなく、脱毛の経過と頭皮の状態で治療方針が変わります。皮膚科では発症時期、広がり方、炎症の有無を確認し、必要なら頭皮の拡大観察や皮膚生検で原因を調べます。軽いけがの後に一時的に毛が抜ける状態と、毛包が破壊された瘢痕性脱毛を同一視しません。
治療法
毛包が完全に失われた部位では、薬で自然に毛を再生させることは難しくなります。進行中の炎症があれば、まず原因に応じた治療で残っている毛包を守ることを目指します。けがややけどが原因なら、その傷の治療と回復状態を評価します。植毛や形成外科的な処置は、病気の活動性や頭皮の状態を確認した後に検討する選択肢で、全員に必要な治療ではありません。赤み・痛みを伴う脱毛が広がるときは早めに皮膚科へ相談してください。
外傷後と炎症が続く型を区別
やけど・外傷後の脱毛と、頭皮の炎症が進行する病気は、調べ方と治療が異なります。毛包が保たれた一時的な脱毛も区別します。
頭皮の診察、必要なら生検
皮膚科では経過や炎症、毛穴の状態を調べます。原因が不明な場合は拡大観察や頭皮の一部を採る検査を検討します。
先に炎症を抑え、残る毛包を守る
進行中の病気では原因に応じた治療で脱毛の拡大を抑えることが目標です。植毛は病気の活動性や頭皮の状態を確認してから相談します。
受診時に確認したいこと
「瘢痕性の脱毛か」「炎症は続いているか」「検査は必要か」「治療で守れる毛はどの範囲か」を確認しましょう。