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腸炎ビブリオ食中毒

最終改定日:

概要

腸炎ビブリオ食中毒は、主に海水由来の腸炎ビブリオで汚染された魚介類を食べて起こる腸炎です。食後おおむね半日で激しい腹痛と水様性下痢が出ることが多く、吐き気、嘔吐、発熱を伴う場合もあります。多くは数日で回復しますが、高齢者や脱水が進んだ人、血便や強い腹痛がある人は医療機関へ相談してください。魚介類を食べたというだけで原因菌は確定できません。

原因

腸炎ビブリオは海水中に生息し、魚介類に付着することがあります。保存温度が高いと増えやすく、刺身などの生の魚介類のほか、生魚を扱った手や包丁・まな板から調理済み食品への二次汚染でも起こります。適切な低温管理、調理器具の洗浄、必要な魚介類の十分な加熱が重要です。

治療法

診察では魚介類を食べた時刻と内容、同じ食事をした人の体調、下痢・嘔吐・発熱・血便、脱水を確認します。必要に応じて便検査を行います。治療は補水が中心で、飲めないほど嘔吐する場合や脱水が強い場合は点滴を検討します。抗菌薬は通常必要ありませんが重症例では医師が判断します。血便・高熱があるときに下痢止めを自己判断で使わないでください。

新鮮さだけで安全とは判断しない

魚介類は見た目や鮮度がよくても菌が付着している場合があります。食べる直前まで冷蔵し、加熱が必要なものは中心まで十分に火を通します。

魚介類から調理済み食品への二次汚染を防ぐ

生魚用の包丁・まな板を洗わずに他の食品に使わず、魚介類に触れたら手洗いをします。汁が生で食べる食品に触れないようにします。

魚介類の食歴と発症時刻を伝える

いつ、どの魚介類を、誰と食べたか、腹痛・下痢がいつ始まったかを記録します。症状や時間だけで原因を断定せず、必要な検査を医療機関で相談します。

下痢で飲めない・尿が少ないなら受診

少量ずつ補水します。飲めないほど嘔吐する、尿が少ない、血便や高熱、強い腹痛がある場合は医療機関で脱水や別の病気を評価してもらいます。

抗菌薬・下痢止めを自己判断しない

多くは補水を中心に回復し、抗菌薬が必要かは重症度などで医師が判断します。特に血便や高熱を伴う下痢で、市販の下痢止めを自己判断で使わないでください。

参考資料

  1. 細菌・ウイルスによる食中毒:原因微生物一覧消費者庁
  2. 腸炎ビブリオ(細菌)農林水産省
  3. Food Poisoning Symptoms(2025年11月更新)CDC
  4. Clinician Brief: Food SafetyCDC
  5. Clinical Overview of Vibriosis:腸管感染の治療CDC
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