概要
間質性肺炎は、肺胞の壁などに炎症や線維化が起こり、肺が硬くなって呼吸しづらくなる病気の集まりです。細菌性の一般的な肺炎と同じ治療をする病気ではありません。乾いた咳や動いたときの息切れが少しずつ増えることがありますが、短期間で急に悪化する「急性増悪」もあります。急な息苦しさや安静時の呼吸困難は救急で評価を受けてください。
原因
膠原病、薬剤、放射線、吸い込む物質への反応など原因が分かる場合と、原因が特定できない特発性の場合があります。特発性の中にも特発性肺線維症(IPF)など複数の病型があり、経過と治療は同じではありません。胸部CT、呼吸機能検査、酸素の状態に加え、服薬歴、喫煙、仕事や生活環境、膠原病の徴候を調べて分類します。
治療法
原因が分かれば、担当医と原因への対応を検討します。特発性肺線維症(IPF)ではピルフェニドンやニンテダニブなどの抗線維化薬で進行を遅らせる治療が選択肢です。一方、特発性器質化肺炎や一部の非特異性間質性肺炎など炎症の強い病型ではステロイドなどを使う場合があります。すべての患者に少量ステロイドを使うわけではありません。酸素療法、呼吸リハビリ、肺移植の検討なども病状によります。「3年生存率30%」という一律の説明は病型と個人差を無視するため用いません。
病型で治療が変わる
IPFと炎症が主体の病型では薬の選択が異なります。画像と呼吸機能、原因の調査で分類します。
急な呼吸悪化は早急に評価
間質性肺炎では急性増悪や感染なども起こりえます。急な息切れはいつもの症状として様子を見ないでください。