概要
副鼻腔気管支症候群は、慢性副鼻腔炎に、慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎などの下気道の病気が重なった状態です。鼻づまりや後鼻漏とともに、たんを伴う咳が長く続くことがあります。喘鳴は必須の症状ではなく、目立つ場合は喘息などの合併も調べます。鼻症状と咳・たんの両方を耳鼻咽喉科または呼吸器内科に伝えてください。
原因
鼻副鼻腔と下気道で慢性・反復性の炎症が続く病態ですが、すべてを『副鼻腔炎が気管支炎を起こす』という一方向の仕組みで説明することはできません。気管支拡張症やびまん性汎細気管支炎などの有無を確認し、アレルギー性鼻炎や喘息など、別の原因とも区別します。
治療法
鼻と胸の診察に加え、必要に応じて副鼻腔・胸部の画像、たんの検査、呼吸機能検査を組み合わせ、下気道の病気を調べます。病態に応じて鼻副鼻腔の治療、排痰を助ける治療を行い、適応があれば少量のマクロライド系抗菌薬を長期に使用します。症状の軽重だけで抗菌薬を始めるものではなく、効果と副作用、感染症の有無を担当医が確認します。血痰、息切れ、発熱の悪化があれば再評価します。
鼻と胸の症状をまとめて伝える
鼻づまり・後鼻漏と、たんを伴う咳の経過を両方伝えてください。副鼻腔炎だけでなく気管支拡張症やDPBなどの有無を調べることが重要です。
マクロライドは診断後に医師が管理
少量長期のマクロライド療法はこの病態の基本的な治療ですが、咳と鼻水だけで自己判断して使う薬ではありません。担当医が病態、効果、副作用を確認して継続を判断します。
喘鳴や血痰があれば別の病態も確認
ゼーゼーする、息切れが増える、血痰や発熱が出る場合は、喘息や感染増悪なども考えて早めに再診します。