概要
かつて「脊髄性進行性筋萎縮症」は、小児期発症と成人発症の病気を広く指すことがありました。この名称だけで、SMN1遺伝子に関連するSMAと判断することはできません。
SMAは筋肉を動かす神経の障害で筋力が低下する病気で、発症年齢や病型に幅があります。一方、成人の進行性筋萎縮症(PMA)などもあり、正式な病型を脳神経内科で確認することが重要です。ここでは主にSMAの説明と、旧病名を見た方が診断を確認する手順を案内します。
原因
乳児期発症の多くは、SMN1遺伝子の変化に関係します。一方で、ほかの遺伝子や原因による病型もあり、すべてを同じ病気として扱うことはできません。診察や遺伝学的検査などで病型を確認します。
治療法
SMN1に関連するSMAには、ヌシネルセン、リスジプラム、オナセムノゲン アベパルボベクなどの治療があります。遺伝子の検査結果や年齢などによる適応条件があり、すべての筋萎縮症に使えるわけではありません。早期の専門医への相談と、呼吸・栄養の支援、体の状態に合わせたリハビリが重要です。
旧病名と現在の診断名を確認
古い診断書や記事の名称だけで病型を決めず、現在の正式な診断名を確認してください。PMA、SMA、球脊髄性筋萎縮症などは同じ治療に置き換えられません。発症時期、症状の経過、家族歴、これまでの検査結果を脳神経内科に伝えましょう。
薬の対象は検査結果などで判断
SMAにはSMN1遺伝子の変化に関連する病型と、別の原因の病型があります。ヌシネルセンなどの治療は遺伝子の結果や年齢などの条件に応じて検討します。『筋萎縮症』という名前が似ているだけで、適応があるとは判断できません。
呼吸・栄養・動作の支援も重要
呼吸や飲み込みへの影響、歩行や関節の動きを確認し、病型と筋力に合わせた支援を続けます。むせ、飲みにくさ、息苦しさなどの変化は担当医に伝えてください。薬を使えるかどうかと、生活を支える対策は併せて相談する事項です。