概要
ラッサ熱は西アフリカでみられるウイルス性出血熱です。感染しても軽症または無症状の人がいる一方、発熱、強いだるさ、のどの痛み、嘔吐、下痢、出血などを伴い重症化する場合があります。流行地域から帰国後の発熱では、受診前に渡航歴を医療機関へ伝えてください。
原因
主な自然宿主はマストミス属の齧歯類です。尿や糞に汚染された食物・生活環境から感染し、患者の血液や体液への接触でも人から人へ広がります。症状が他の発熱性疾患と似るため、渡航・曝露歴を聞き、感染対策の整った体制で検査します。
治療法
早期に水分・電解質や臓器機能を支える治療が重要です。リバビリンは使用されてきましたが、WHOは効果と最適な投与法に大きな不確実性があると説明しており、『6日以内なら致死率10%以下』とは言えません。薬の使用は専門施設が判断します。齧歯類の糞尿への接触を避け、患者の診療では厳重な感染対策をとります。
流行地域からの帰国後の発熱
齧歯類や患者との接触歴を事前に伝え、受診方法を確認してください。
リバビリンの効果は確定していない
専門施設が支持療法と治験を含む治療方針を判断します。