概要
緑内障は、視神経が傷み、見える範囲(視野)が少しずつ欠けていく病気です。眼圧が高い場合だけでなく、測った眼圧が正常範囲でも起こります。開放隅角緑内障などの慢性型は初期に自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行することがあります。一方、急性の閉塞隅角発作では、突然の強い目の痛み、充血、見えにくさ、頭痛や吐き気が現れ、視力を守るため直ちに眼科の救急診療が必要です。
原因
房水という目の中の液体の流れや眼圧、視神経の傷みやすさなどが関係します。眼圧だけでは緑内障の有無は決められません。眼科では眼圧測定に加え、眼底での視神経の観察、光干渉断層計(OCT)、視野検査を組み合わせ、隅角の状態や進行を調べます。家族に緑内障がいる人や検診で視神経の異常を指摘された人は、症状がなくても眼科で確認してください。
治療法
治療の目的は失われた視野を元に戻すことではなく、眼圧を下げて進行を遅らせ、残る視機能を守ることです。正常眼圧でも、元の眼圧や視野の状態に応じて個別の目標を決めます。慢性型では点眼薬を中心に、病型や進行によってレーザー治療や手術を選びます。急性の閉塞隅角発作には緊急の眼圧下降と原因への処置が必要です。通院を続け、視野と視神経の変化に応じて治療を調整します。
突然の痛み・充血・見えにくさは救急
頭痛や吐き気を伴う場合は急性閉塞隅角発作の可能性があり、直ちに眼科で評価を受けます。
自覚症状がなくても検査を継続
眼圧だけでなく視神経と視野を定期的に確認し、治療目標を医師と見直します。