概要
骨粗鬆症は骨の強さが低下し、軽い転倒などでも骨折しやすくなる病気です。骨折するまで自覚症状がないことも多く、背中や腰の痛み、身長の低下、背中が丸くなる変化は背骨の骨折が関係する場合があります。手首、背骨、太ももの付け根などが骨折しやすい部位です。胃のむかつきや食欲低下は骨粗鬆症そのものの典型症状ではありません。
原因
閉経後の女性に多いですが、男性にも起こります。加齢、過去の骨折、低体重、転倒、喫煙、栄養や活動量の不足などが骨折リスクに関わります。ステロイド薬の長期使用やほかの病気による二次性の骨粗鬆症もあります。診断では、骨折歴と危険因子を確認し、必要に応じて腰椎・大腿骨のDXAによる骨密度測定や背骨の画像検査を行います。かかとの超音波検査だけでは診断や治療効果判定はできません。
治療法
目的は骨折を防ぐことです。食事でカルシウム・たんぱく質などを適切にとり、運動・筋力とバランスを保ち、転びにくい環境を整えます。骨折歴や骨密度などから薬物療法が必要なら、骨吸収を抑える薬や骨形成を促す薬などを選びます。カルシウムやビタミンDだけで高い骨折リスクの治療を済ませるとは限りません。薬は種類により通院間隔や中止時の対応が異なるため、自己判断で中断せず、歯科治療の予定や副作用の心配も主治医に伝えてください。
軽い転倒での骨折・身長低下を見逃さない
軽い転倒で骨折した、背中や腰の痛みと身長低下がある、ステロイド薬を長く使っている場合は骨折リスクの評価を相談します。
DXAと骨折歴を合わせて判断
腰椎・大腿骨のDXAや骨折歴などから診断・治療を検討します。かかとの超音波検査は検診には使えても確定診断には使えません。
薬と転倒対策を両輪に
治療中も適切な運動、栄養、照明や手すりなどの住環境の工夫を続け、転倒を減らします。
薬の中断は主治医と相談
骨折リスクに応じて薬の種類と継続計画を決めます。特に注射薬などは予定を守り、中断を考えるときは次の治療を主治医と相談します。