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肺炎(はいえん)

最終改定日:

熱の高さだけで判断しない

咳や発熱に息苦しさ・胸痛を伴う場合は、早めに医療機関へ相談してください。高齢者では熱や咳が目立たず、食欲がない、ぼんやりするなどの変化だけで分かる場合もあります。話せないほど呼吸が苦しい、唇が青い、急に意識がおかしいときは119番へ連絡してください。

概要

肺炎は主に細菌やウイルスなどの感染で肺に炎症が起こる病気です。発熱、咳、痰、息苦しさなどがみられますが、高齢者では典型的な症状が出ないこともあります。診察、胸部画像、血液検査などで調べます。強い息苦しさや意識の異常があるときは救急受診してください。

原因

肺炎球菌や肺炎マイコプラズマなどの細菌、呼吸器のウイルスなどが原因になります。口の中の細菌を含む唾液などが気道に入る誤嚥も関わります。「間質性肺炎」には感染以外の原因もあり、同じ治療がすべてに当てはまるわけではありません。

治療法

原因となる病原体と重症度に応じて治療し、細菌性肺炎には抗菌薬を用います。呼吸状態などによって入院や酸素投与が必要です。予防には禁煙、口腔ケア、手洗いなどに加え、対象となるワクチンの接種を医療者と相談します。肺炎球菌の定期接種は2026年4月に使用ワクチンが変更されており、年齢・接種歴などの条件を確認します。

検査と入院の判断

診察、胸部エックス線、血液検査などで肺炎を調べ、必要に応じて原因となる病原体の検査を追加します。入院が必要かどうかは、呼吸や意識の状態、脱水、年齢などを医師が評価します。原因がまだ分からない段階で治療を始め、結果や経過に応じて薬を見直すこともあります。自分で重症度を採点して受診を遅らせないでください。

自宅療養で改善しない・悪化したら

処方された抗菌薬は指示に従って使い、休息と水分補給を心がけます。抗菌薬を開始して2〜3日たっても改善しない場合は、処方した医療機関へ連絡してください。息苦しさや意識の変化が悪化した場合は、その日数を待たずに受診を急ぎます。回復の速さは人によって異なるため、診察で再受診の目安を確認しておくことが大切です。

肺炎球菌ワクチン:2026年の制度

高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種は、2026年4月から20価結合型(PCV20)へ変更されました。対象は65歳の人と、60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能やHIVによる免疫機能に一定の重い障害がある人です。「65歳以上ならいつでも定期接種」とは異なります。対象の詳しい条件、接種歴、公費で受けられる期間を自治体や医療機関へ確認してください。肺炎の原因は複数あり、肺炎球菌ワクチンですべての肺炎を防げるわけではありません。

参考資料

  1. 市中で起こる肺炎(2025年8月)日本呼吸器学会
  2. Pneumonia(2026年7月17日確認、症状・受診・療養を参照)英国国民保健サービス(NHS)
  3. 間質性肺炎:原因の解説日本救急医学会
  4. 高齢者の肺炎球菌ワクチン(2026年4月以降の定期接種)厚生労働省
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