急な視力・視野の変化は当日相談
鼻づまりがなくても、副鼻腔の病変が視神経を障害することがあります。片目ずつ見え方を確かめ、急な変化は眼科または救急へ。
概要
鼻性視神経症は、副鼻腔の病変によって視神経の働きが障害される状態です。以前の「鼻性視神経炎」という呼び方は炎症性の原因を示しますが、副鼻腔のう胞などが視神経を圧迫して起こる場合もあります。急な視力低下、視野の欠け、眼の痛み、物が二重に見えるなどがあり、鼻づまりや鼻水が目立たないこともあります。見え方が急に変わったら、鼻症状の有無にかかわらず当日中に眼科または救急医療機関へ相談してください。
原因
副鼻腔の炎症が視神経に波及する場合と、副鼻腔のう胞などによる圧迫で障害される場合があります。過去に副鼻腔の手術を受けたことが手がかりになる場合もありますが、既往がなくても起こりえます。同じような視力低下は別の眼・視神経疾患でも起きるため、眼科で視力や視野などを調べ、必要に応じてCT・MRIで副鼻腔と視神経の位置関係を確認します。
治療法
視力の障害が進むと回復しにくくなる可能性があるため、眼科と耳鼻咽喉科が連携して原因を早く調べます。圧迫性病変では原因を取り除く処置や副鼻腔を開放する手術、炎症性病変では感染・炎症の状態に合わせた治療などを検討します。薬だけで様子を見てよいか、手術が必要かは画像所見と視力の状態で判断します。自分で副鼻腔炎と決めつけて市販薬だけで対処せず、急な見え方の変化を優先して受診してください。
炎症だけでなく圧迫でも起こる
副鼻腔の炎症の波及と、のう胞などによる圧迫を区別します。旧称「鼻性視神経炎」だけでは後者が伝わりません。
眼の検査とCT・MRIを組み合わせる
視力・視野などの検査と画像検査で、視神経と副鼻腔の状態を評価します。別の眼疾患との鑑別も重要です。
原因によって処置・手術を検討
圧迫の解除や副鼻腔の開放などを急いで検討する場合があります。治療方針は眼科と耳鼻咽喉科で判断します。