しこり・出血・急な変化は皮膚科へ
もともとのあざに新しいしこりや出血、急な変化が出たら診察を受けます。生まれつきの脱毛斑が脂腺母斑か不明な場合も相談してください。
概要
脂腺母斑は、生まれたときから頭皮や顔にみられる黄色みを帯びた、毛の少ないあざです。成長に伴って厚く、でこぼこすることがあります。あざの上に別の腫瘍が生じることもありますが、多くは良性です。新しいしこり、出血、急な変化があれば皮膚科で確認してください。
原因
皮膚の一部が形成される過程で生じる変化で、病変部に限った遺伝子の変化が見つかることがあります。多くは生まれつきで、本人や親の生活習慣が原因ではありません。頭皮にあると毛が生えにくく、円形脱毛症のように見える場合があります。診断は皮膚科で見た目と経過を確認し、腫瘍が疑われる変化があれば必要な検査を検討します。
治療法
2025年の日本皮膚科学会などのガイドラインは、基底細胞がん予防のために脂腺母斑を全員切除すべきという十分な根拠はないとしています。切除するか、経過を観察するかは、病変の大きさ・場所・変化、整容面、手術で残る傷あとを踏まえて相談します。幼児期・思春期など一律の手術時期は定めません。切除しない場合も変化を観察し、しこりや出血が生じたら早めに受診します。
毛の少ないあざが厚くなることがある
頭皮では毛のないあざとして見つかり、年齢とともに厚みや表面が変わる場合があります。変化だけでがんとは判断できません。
腫瘍の多くは良性
脂腺母斑の中に後から腫瘍ができることがあります。悪性化の可能性はゼロではありませんが、「全例が皮膚がんの前段階」とは言えません。
切除と経過観察を相談して決める
2025年の国内ガイドラインは予防目的の一律切除を支持していません。大きさ・場所・変化、傷あとや本人の希望を踏まえて皮膚科で決めます。
診察で聞きたいこと
「いま切除する理由はあるか」「観察する場合は何を見ればよいか」「傷あとや麻酔の負担はどうか」を確認します。