概要
単純性紫斑は、あざができやすくても、診察や必要な検査で病的な出血の原因が見つからない状態を指します。脚などに赤紫色や褐色のあざが現れ、軽い刺激がきっかけになる場合や、ぶつけた記憶がない場合もあります。
『あざがあるから単純性紫斑』と自分で診断することはできません。血小板や凝固因子の異常、血管炎、薬の影響などでもあざが生じるため、初めての症状、増える症状、ほかの出血を伴う場合は確認が必要です。
原因
詳しい原因ははっきりしていません。単純性紫斑では、血小板数や血液が固まる検査に異常が見つからず、病的な出血傾向がないことを確認します。
抗凝固薬・抗血小板薬などによるあざや、加齢で血管を支える組織が弱くなって起こる紫斑は、原因を分けて考えます。使用している薬があれば、診察時に名前と開始時期を伝えてください。
治療法
医師が単純性紫斑と判断し、ほかの病気の兆候がない場合は、特別な薬を使わず経過を見ることが一般的です。あざは時間とともに薄くなりますが、消えるまでの日数だけで診断するものではありません。
以前と違って広がる、繰り返し方が変わる、痛み・かゆみやほかの症状が加わる場合は再度相談してください。あざを理由に、脳梗塞などを防ぐための薬を自分で中止しないでください。
あざだけか、ほかの出血もあるか
鼻血や歯ぐきの出血が続く、月経量が増えた、血尿・血便がある、あざが急に増えた場合は受診してください。発熱、腹痛、関節痛などを伴う場合も、単純性紫斑として様子を見ず相談が必要です。息苦しさや意識の異常、突然の激しい頭痛など、強い全身症状は119番へ。
必要な検査は症状に合わせる
あざの場所と経過、薬、ほかの出血、家族の出血歴を確認します。必要に応じて血小板数や凝固検査などを行います。検査が正常という結果だけで、すべてのあざを同じものと扱わず、診察所見と合わせて判断します。
変化を伝えるための記録
出始めた日、場所、数や大きさの変化、痛みやかゆみを記録すると再診時に役立ちます。写真と薬の一覧も用意しましょう。新しい薬を始めてから増えた場合は処方した医療機関にも相談し、中止や変更が必要か確認してください。