概要
マラリアは、主に流行地域で感染したハマダラカに刺され、マラリア原虫が体に入って起こる病気です。発熱、悪寒、頭痛、だるさ、吐き気などが出ます。発熱が規則的に繰り返されるとは限らず、40度以上の高熱がなくても否定できません。熱帯熱マラリアなどは急速に重症化し、意識障害や腎障害を起こすことがあります。流行地域への渡航後に発熱したら、帰国から時間がたっていても、渡航先と時期を伝えて速やかに医療機関で評価を受けてください。
原因
人に病気を起こすマラリア原虫には熱帯熱、三日熱、四日熱、卵形のほか、サル由来の種類もあります。感染地域や原虫の種類によって発症までの時間と重症化の危険が異なります。診断には血液の顕微鏡検査や迅速検査などを用い、原虫の種類と重症度を確認します。
治療法
マラリアは早期の抗マラリア薬治療が必要です。薬は原虫の種類、感染した地域の耐性、重症度、妊娠などに応じて専門医が選びます。重症例では入院し注射薬などによる治療が必要です。三日熱マラリアと卵形マラリアでは肝臓に残る原虫が再び症状を起こすため、急性期の治療後に再発予防の治療が必要です。その薬を使う前にG6PDという酵素の状態を確かめる場合があります。治療後に再発する病型もあるため、種類に応じた再発予防と経過観察が必要です。
渡航後の発熱は早急に検査
熱の周期や高さにかかわらず、渡航先と時期を伝えて受診します。
三日熱・卵形では再発予防も必要
急性期治療だけで終わらず、肝臓に残る原虫への治療を相談します。