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大腿骨内顆骨壊死症

最終改定日:

概要

大腿骨内顆骨壊死症は、膝の内側で体重を支える大腿骨の端に起こる病変に従来から使われてきた病名です。中高年以降に、はっきりしたけががなく急に膝の内側が強く痛むことがあります。近年、従来『膝の特発性骨壊死』と呼ばれた例の一部は、関節軟骨の下の骨に起こる軟骨下脆弱性骨折(SIFK)として理解されます。壊死と骨折を同一視せず、画像所見で見分ける必要があります。

原因

加齢に伴って弱くなった軟骨下骨への負荷や、半月板の損傷などが関係する場合があります。一方、ステロイド使用などを背景とする血流障害型の骨壊死も別にあり得ます。変形性膝関節症との合併・鑑別も重要です。

治療法

膝の痛み方と圧痛、歩行、X線を確認します。早期のX線に異常がなくても強い内側痛が続く場合はMRIで軟骨下骨の変化や半月板を調べます。早期の病変では医師の指示で荷重を減らし、杖や装具、鎮痛薬などを使いながら経過と画像を確認します。痛みが軽くなっただけで骨の回復を判断しないでください。関節面の圧潰や変形が進む場合は病変の範囲、年齢、活動性に応じて骨切り術や部分・全人工膝関節置換術を検討します。急に強い痛みが出たら早めに整形外科へ相談してください。

『骨壊死』でも早期は骨折が主体の例がある

旧来の病名だけで血流障害型の骨壊死と断定できません。軟骨下脆弱性骨折では、初期のX線が正常でもMRIで変化が見つかることがあり、半月板や変形性膝関節症も一緒に評価します。

急な強い膝内側痛は負荷を減らして相談

中高年で、けがをしていないのに膝の内側が急に強く痛み、歩行がつらい場合は整形外科に早めに相談してください。軟骨下骨の病変が疑われる間は、痛みを我慢して歩き続けず荷重のかけ方を医師に確認します。

症状だけでなく画像の経過も確認

小さな病変は保存的治療で改善することがあります。一方、関節面の圧潰・変形が進む例もあるため、痛みが和らいでも診察と画像で経過を確認し、手術の要否を個別に決めます。

参考資料

  1. 大腿骨内顆骨壊死順天堂大学医学部附属順天堂医院
  2. Subchondral insufficiency fractures and apparently spontaneous subchondral bone lesions of the kneeInsights into Imaging
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