概要
脊髄空洞症は、脊髄の中に液体を含む空洞ができ、周囲の神経が障害される病気です。手足の痛みや筋力低下だけでなく、熱さや痛みを感じにくくなり、やけどに気づきにくいことがあります。歩行や排尿に影響する場合もあります。症状の場所と強さは空洞の位置で異なります。
原因
キアリ奇形による脳脊髄液の流れの障害が関連することが多く、外傷、腫瘍、炎症などでも生じます。神経の診察と脳・脊髄のMRIで空洞と原因を調べ、経過を比較します。
治療法
症状がなく安定していればMRIなどで慎重に経過をみることがあります。症状が進む場合は、キアリ奇形の減圧や腫瘍・瘢痕などの原因への手術で髄液の流れを改善します。必要な場合に空洞の排液を検討します。薬は痛みの緩和に使うことがありますが、空洞を治す治療ではありません。手術は『空洞を広げる』ものではありません。
MRIで空洞と原因を調べる
症状だけで決めず、髄液の流れを妨げる病変も確認します。
無症状と進行例を分ける
経過観察か原因への手術かは症状・画像の変化で決めます。