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慢性中耳炎

最終改定日:

耳だれ・難聴が続けば耳鼻咽喉科へ

痛みが強くなくても、耳だれを繰り返す、聞こえにくい場合は鼓膜と聴力を調べます。急な聴力低下、強いめまい、顔の動かしにくさは速やかに相談します。

概要

慢性中耳炎では、中耳の炎症が長く続いたり繰り返したりして、鼓膜の穴が閉じず、耳だれや聞こえにくさが生じます。炎症が落ち着いている間は耳だれが少なく、難聴だけに気付くこともあります。耳だれや難聴が続く場合は耳鼻咽喉科で鼓膜と聴力を確認してください。鼓膜に穴が残る型、鼓膜がへこんで癒着する型、真珠腫ができる型では、調べ方と治療が異なります。

原因

急性中耳炎を繰り返した後に鼓膜の穴が残る場合や、耳管の働きが悪く中耳の換気・排液に支障が出る場合などがあります。鼓膜の穴があるか、へこみ・癒着・真珠腫があるかで病態を分けます。「慢性中耳炎」というだけで特定の原因や手術を決められません。耳鼻咽喉科では耳鏡や顕微鏡などで鼓膜を調べ、聴力検査、必要に応じて耳だれの培養や画像検査を行います。

治療法

耳だれがあるときは原因に応じて耳の清掃や抗菌薬の点耳などで感染を抑えます。鼓膜の穴が続く場合は鼓膜形成術、耳小骨や中耳の病変があれば鼓室形成術などが選択肢になります。癒着性中耳炎では観察やチューブ、手術を聴力と鼓膜所見に応じて検討します。真珠腫が疑われる場合は専門的な評価が必要です。いずれも全員が直ちに手術を受けるわけではありません。急な聴力低下、強いめまい、顔の動かしにくさが出たら速やかに受診してください。

鼓膜の穴・癒着・真珠腫を区別

鼓膜の穴が残る型、鼓膜が内側へ癒着する型、真珠腫ができる型は対応が異なります。病名だけで治療を決めず、鼓膜所見を確認します。

鼓膜と聴力、必要なら培養・画像検査

耳鏡や顕微鏡で鼓膜を確認し、聞こえ方を検査します。耳だれが続く場合の培養や、広がりが疑われる場合の画像検査は診察で判断します。

感染の治療と鼓膜・耳小骨の修復を分ける

耳だれがあるときは感染を抑えます。穴が閉じない場合の鼓膜形成術や、耳小骨を含む鼓室形成術は、病変と聴力に応じて相談します。

受診時に確認したいこと

「鼓膜に穴・癒着・真珠腫はあるか」「難聴の型は何か」「いま治療すべき炎症はあるか」「手術の目的は何か」を聞きましょう。

参考資料

  1. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 Web用語解説集2024:慢性中耳炎日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
  2. Ear infection - chronicMedlinePlus Medical Encyclopedia / U.S. National Library of Medicine
  3. 難治性中耳炎の診断と治療(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 2025)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
  4. 聞こえを良くするための難聴改善手術とは?日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
  5. Perforated eardrumNational Health Service
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