急な脱力・歩行困難は早急に受診
意識障害や目の異常を伴えば救急の評価が必要です。
概要
ビタミンB1欠乏性ニューロパチーは、ビタミンB1(チアミン)の不足で手足の末梢神経が障害される状態で、脚気の一つの現れ方です。足先からのしびれ、痛み、力の入りにくさ、歩きにくさがみられ、進むと手にも症状が広がります。腱反射が弱くなることもあります。数日で歩けなくなるほど急速に悪化する人もいるため、食事の偏りや飲酒歴があり、しびれと脱力が進むときは早急に受診してください。
原因
食事からの摂取不足に加え、多量の飲酒、胃腸の手術後や吸収障害、長期間の低栄養などが欠乏につながります。過度の食事制限や副食をほとんど取らない生活もリスクです。糖尿病、薬剤、ほかのビタミン欠乏などでも似たしびれが起こるため、診察では食事・飲酒・手術歴、神経症状と栄養状態を確認し、必要な血液検査や神経の検査を組み合わせて判断します。
治療法
不足したビタミンB1を速やかに補い、食事や飲酒、吸収障害など原因にも対応します。軽症なら内服を選ぶことがありますが、重症、飲食が難しい、脳症が疑われる場合などは注射・点滴での補充が必要になることがあります。神経症状は回復に時間がかかり、補充だけで必ず元どおりになるとは限りません。ふらつきに加えて意識がはっきりしない、目の動きに異常がある場合はウェルニッケ脳症も疑われ、救急での評価が必要です。むくみや息切れが急に強くなる場合も早急に受診してください。
原因と似た神経疾患を調べる
食事・飲酒・手術歴と神経所見を確認し、必要な検査を行います。
早期にB1を補い原因も是正
重症度で内服か注射・点滴を判断します。