概要
溶血性尿毒症症候群(HUS)は、赤血球が壊れる貧血、血小板の減少、急性の腎障害が起こる重い状態です。下痢や血便の後に、尿が少ない、顔色が悪い、むくむ、強くぐったりする症状が出たら直ちに受診してください。血便が必ずあるわけではありません。
原因
小児では志賀毒素を作る大腸菌(STEC)の感染後が多く、O157以外の菌型でも起こります。まれに補体の働きの異常など別の原因による非典型例もあります。血液・尿検査と便検査で腎障害、貧血、血小板と感染の有無を確認します。
治療法
入院して水分・電解質、血圧、尿量を慎重に管理し、必要なら輸血や透析を行います。STECが疑われる下痢では、止痢薬や抗菌薬を自己判断で使わず医療者に相談します。血漿交換は典型的なSTEC関連HUSの標準的な一律治療ではありません。非典型例では原因に応じて別の専門治療を検討します。
下痢後に尿が減ったら緊急受診
顔色不良、むくみ、尿量減少などはHUSの警告サインです。
止痢薬・抗菌薬を自己判断しない
STEC感染ではHUSの危険に影響するため医療者に確認します。