2010年5月の記事
29件
高血圧性脳症
高血圧性脳症は、急な、または著しい血圧の上昇によって脳の血流調節が破綻し、脳にむくみが生じる緊急の病態です。頭痛、吐き気・嘔吐、見え方の異常、意識の変化、けいれんなどが起こります。治療が遅れると重い脳障害や死亡…
閉塞隅角緑内障
閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)は、目の中の液体である房水の出口「隅角」が虹彩でふさがり、眼圧が上がって視神経が傷む緑内障です。隅角が狭いだけでは眼圧が高くない場合もあり、ゆっくり進む場合と、…
開放隅角緑内障
開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)は、目の中の房水の出口である隅角は開いているのに、視神経が傷み、視野に欠ける部分が生じる緑内障です。ゆっくり進むことが多く、初期には自覚症状がほとんどありません…
胆道感染症
胆道感染症には、胆汁の通り道である胆管の感染・炎症(急性胆管炎)と胆嚢炎などがあります。発熱、右上腹部痛、黄疸がそろうとは限りません。寒気、高熱、黄疸や強い腹痛があれば早く受診し、意識がぼんやりする、血圧が下が…
食道モリニア症
食道モリニア症は、現在は食道カンジダ症、カンジダ性食道炎と呼ばれることが多い病気です。カンジダという真菌が食道で増え、飲み込むときの痛み、食べ物のつかえ感、胸の奥の痛みなどが出ます。症状が目立たず、内視鏡で見つ…
老年期精神病
『老年期精神病』は正式な一つの診断名ではなく、高齢期の幻覚や妄想などをまとめた古い呼び名です。急に混乱し注意力が落ちる場合はせん妄、ゆっくりと認知機能が変わる場合は認知症など、原因により対応が異なります。本人を…
前立腺肉腫
前立腺肉腫は、前立腺周辺の筋肉などの支持組織から生じる、まれな悪性腫瘍の総称です。一般的な前立腺腺がんとは病気の性質が異なり、小児では横紋筋肉腫、成人では平滑筋肉腫など異なる型がみられます。尿が出にくい、尿が出…
回旋異常
回旋異常は、分娩中に赤ちゃんの頭が骨盤内を進む際、望ましい向きに回りきらない状態です。後方後頭位や横向きのまま進むと分娩が長引くことがありますが、途中で自然に向きが変わり経腟分娩できることもあります。陣痛が長い…
過強陣痛
過強陣痛は、子宮の収縮が過度に頻回または長くなり、母体や赤ちゃんに負担がかかる状態です。強い痛みだけでは判断できず、陣痛の間隔・長さと胎児心拍を合わせて確認します。赤ちゃんの酸素供給に影響したり、母体の状態が悪…
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、首から腕に向かう神経や鎖骨下の血管が狭い場所で障害される状態です。神経型では腕・手の痛みやしびれ、血管型では腕の腫れや色の変化、冷たさが出ることがあります。急に腕が腫れる、青白くなる、強い痛み…
聴神経腫瘍
聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)は、耳の奥から脳へ情報を伝える前庭神経を包む細胞から生じる、通常は良性の腫瘍です。片側の聴こえにくさ、耳鳴り、ふらつきが主な症状ですが、無症状で見つかることもあります。大きくなると顔の…
小脳出血
小脳出血(しょうのうしゅっけつ)は、姿勢や動きの調整に関わる小脳の中に出血が起こる脳卒中です。突然の強いめまい、立てない・歩けない、ふらつき、頭痛、吐き気・嘔吐などで始まることがあります。出血が増えたり脳幹を圧…
胎児水腫
胎児水腫は、胎児の皮下や胸・お腹など複数の場所に異常な液体がたまる状態です。妊婦健診の超音波で見つかることが多く、原因により経過と治療は大きく異なります。胎児水腫と聞いても、すべてが同じ予後になるわけではありま…
骨盤位
骨盤位(逆子)は、胎児の頭が上、臀部や足が子宮の出口側にある状態です。妊娠中期には珍しくなく、多くは成長とともに頭位になります。胎位は診察や超音波で確認します。出産が近づいても骨盤位なら、担当の産科医と出産方法…
右胸心
右胸心は、心臓の先端が胸の右側を向く生まれつきの配置です。心臓やほかの臓器が鏡写しに配置される内臓逆位を伴う場合と、心臓だけが右側にある場合などがあります。心臓の構造に異常がなければ症状のない人もいますが、先天…
急性灰白髄炎
急性灰白髄炎(ポリオ)はポリオウイルスによる感染症です。多くの感染者は無症状か軽い発熱などで終わりますが、まれに手足の急な弛緩性麻痺や呼吸筋の障害を起こします。急な麻痺や呼吸困難は救急受診が必要です。麻痺は長く…
骨腫瘍
骨腫瘍は骨にできた腫瘤の総称で、良性の病変、骨から生じる悪性腫瘍、ほかの臓器のがんが骨に転移した病変があります。痛みや腫れが続く、夜間や安静時にも痛む、軽い力で骨折するなどが手掛かりですが、症状がない例もありま…
合指症・合趾症
合指症は生まれつき隣り合う手の指がくっついている状態で、足の指では合趾症と呼びます。水かきが高いだけの場合から、指先までつながる場合まであり、皮膚だけでなく骨がつながることもあります。指の動き、物をつかむ機能、…
神経性食欲不振症
神経性やせ症(旧称:神経性食欲不振症)は、食事を強く制限し、体重増加への恐怖や体形の捉え方の困難などを伴う摂食障害です。嘔吐、下剤の乱用、過度な運動がみられる場合もありますが、全員に同じ症状が出るわけではありま…
新生児循環不全
新生児循環不全は、体の組織へ必要な血液と酸素が十分届かなくなる状態です。初めは哺乳が弱い、反応が乏しい、呼吸が速いなど目立ちにくい変化から始まることがあります。手足が冷たい、皮膚が白いまたはまだら、尿が少ない、…
房室中隔欠損症(心内膜床欠損症)
房室中隔欠損症は、心臓の中央付近の中隔や、心房と心室の間の弁の形に異常がある先天性心疾患です。以前は心内膜床欠損症とも呼ばれました。完全型では乳児期に呼吸が速い、哺乳に疲れる、体重が増えにくいなどの心不全症状が…
水頭症
水頭症は脳脊髄液の流れや吸収の異常で脳室が広がる状態です。乳児では頭囲が急に増える、頭の張り、嘔吐、機嫌の悪さ、目が下を向くなどがあり、年長児や成人では頭痛、吐き気、歩きにくさなどが出ます。症状や治療は年齢と原…
正常圧水頭症
正常圧水頭症は、脳の中の脳室が広がり、歩きにくさ、考える力や注意力の変化、尿が近い・尿が漏れるなどが徐々に起こる病気です。高齢者にみられる特発性正常圧水頭症では、歩幅が小さくなる、足が床に張り付くように歩く、転…
総肺静脈還流異常症
総肺静脈還流異常症は、肺から戻る静脈血が本来の左心房ではなく右心房側へ流れる先天性心疾患です。酸素を含む血液と少ない血液が混ざり、心房間の交通を通って全身へ送られます。肺静脈の通り道が狭い場合、出生直後から強い…
胎盤機能不全(胎児発育不全との関係)
胎盤機能不全は、胎盤を通じた酸素や栄養の供給が十分でなくなる状態です。胎児の発育が遅い、羊水が少ない、血流検査に異常があるなどをきっかけに疑います。出生後の爪の長さや皮膚の見た目だけで診断する病気ではありません…
胎便吸引症候群
胎便吸引症候群は、胎便が混じった羊水を出生前後に吸い込んで肺に炎症や閉塞が生じ、呼吸障害を起こす状態です。胎便混濁があっても、すべての赤ちゃんが発症するわけではありません。発症すると速い呼吸、うなり声、胸がへこ…
多指症・多趾症
多指症は生まれつき手の指が通常より多い状態で、足の指では多趾症と呼びます。過剰な指が小さな突起のように付く場合も、骨や関節を備えた指として形成される場合もあります。出生前の超音波検査で分かることも、出生後に気づ…
単純性甲状腺腫
単純性びまん性甲状腺腫は、甲状腺全体が大きくなっているものの、検査で明らかなホルモン異常、しこり、炎症などが確認されない状態です。旧称の単純性甲状腺腫として説明されることもあります。 首の前側の腫れで気づく場合…
糖原病
糖原病は、体内のグリコーゲンの合成・分解に関わる働きが遺伝的に変わる病気の総称です。肝臓が主に障害される型では低血糖や肝臓の腫れ、筋肉が主に障害される型では運動時の痛みや筋力低下などが出ます。病型によって重症度…