飲めない・体重が増えないとき
授乳の方法を早めに相談してください。
概要
口蓋裂(こうがいれつ)は、口の天井にあたる口蓋の組織が生まれつきつながっていない状態です。上唇にも裂け目がある場合と、口蓋だけの場合があります。口の中を見ないと分かりにくい型もあります。赤ちゃんがミルクをうまく吸えない、鼻に漏れるといったことがあり、成長後には発音、耳の聞こえ、歯並びに影響する場合があります。ただし、すべての子に同じ問題が生じるわけではありません。
原因
胎児期に口蓋をつくる組織が結び付く過程で生じます。多くは一つの原因を特定できず、遺伝的な要素や環境要因が関わると考えられます。出生後は口の中と全身状態を確認し、必要に応じてほかの先天的な状態も調べます。妊娠中の転倒や心理的なショックだけで発症を説明する根拠は十分でなく、家族を責める理由にはなりません。
治療法
出生後から授乳の姿勢や専用の哺乳器具などを相談し、十分に飲めるよう支援します。口蓋の手術は発音と摂食機能を考えて乳幼児期に計画しますが、時期は裂の種類や全身状態、施設の治療方針で異なります。手術後も言語発達、滲出性中耳炎と聴力、歯と顎の成長を専門チームが継続的に確認し、必要なら言語療法や歯科治療を行います。ミルクが飲めない、体重が増えない場合は早めに小児科や担当チームへ相談してください。
口の中・哺乳・全身状態を確認
外から見えない型もあるため、専門チームで評価します。
手術と聴力・言語・歯科の継続診療
必要な治療と時期は子どもごとに決めます。