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炭疽

最終改定日:

概要

炭疽は炭疽菌によるまれな動物由来感染症です。皮膚から入ると、痛みが少ない小さな発疹ができ、周囲が腫れて黒いかさぶたになることがあります。汚染食品からの感染では吐き気、激しい腹痛、血便、芽胞を吸い込んだ場合は発熱やだるさに続いて息苦しさなどが現れます。いずれも重症化し得ます。感染動物やその毛皮・皮、疑わしい食品や粉じんに触れた可能性がある場合は、症状がなくても速やかに医療機関または保健所へ相談し、曝露の状況を具体的に伝えてください。

原因

原因菌は土壌などで長く生き残る芽胞をつくります。感染動物や動物由来製品に触れた傷口、汚染された食品、芽胞を含む粉じんの吸入などから感染します。人から人への感染はほとんどありません。症状や曝露歴に応じ、皮膚病変、血液などからの菌の検出や遺伝子検査などを医療機関が検討します。

治療法

治療には抗菌薬を用いますが、薬の種類・組み合わせ・投与方法は病型、重症度、髄膜炎の有無などによって異なります。重い場合は呼吸・循環の管理や抗毒素治療を併用することがあります。『大量服用』は適切な治療指示ではなく、手元の抗菌薬を自己判断で使わないでください。疑わしい曝露後に予防的な対応が必要かどうかも、医療機関と公衆衛生担当者が判断します。汚染が疑われる動物由来の肉や皮・毛を扱わないことが予防の基本です。

疑わしい曝露は症状前でも相談

動物・皮・毛・食品・粉じんとの接触場所と時期を伝えます。

皮膚・腸・肺で症状が異なる

無痛性の黒いかさぶた、激しい腹痛や血便、息苦しさを見逃さないでください。

抗菌薬を自己判断で大量服用しない

病型と重症度に応じた治療を医療機関で受けます。

参考資料

  1. 炭疽国立健康危機管理研究機構
  2. Anthrax: implementation guidance for cliniciansWorld Health Organization
  3. 炭疽(詳細版)国立健康危機管理研究機構
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