痛みが続く場合は診断を確認
肘の外側の痛みが続き、持つ・絞る動作に支障がある場合は整形外科で相談してください。安静時にも強い痛みがある、腫れが目立つ、外傷後に始まったなど通常と違う経過なら別の原因も確認します。
概要
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、肘の外側につく腱に負担がかかり、物をつかんで持ち上げる、タオルを絞るなどの動作で肘の外側から前腕が痛む状態です。テニスをしない人にも起こり、安静時は痛みが少ない場合があります。症状が続き日常動作に支障が出る場合は整形外科で相談してください。
原因
手首や指を伸ばす筋肉の腱が肘の外側につく部分に、繰り返し負荷がかかることなどが関係します。加齢に伴う腱の変化も関わり、単純な一時的炎症だけでは説明できません。仕事・家事・スポーツの負荷や痛みを起こす動作を振り返ることが治療の手がかりになります。
治療法
まず痛みを強める動作や持ち上げ方を調整し、手首・前腕の運動を段階的に進めます。理学療法、短期の外用薬や装具などを症状に応じて検討します。ステロイド注射は短期的に痛みを和らげることがありますが、長期的な利益が乏しく、BESSの診療経路では通常勧めていません。診断がはっきりしない場合は画像検査を検討し、保存的治療でも改善しなければ専門医と次の選択肢を相談します。
使い方の調整と運動を続ける
痛みを増やす作業を一時的に調整し、可能な範囲で前腕・手首の運動を段階的に進めます。完全に使わないことを長く続けるより、理学療法士などに負荷の増やし方を相談する方法があります。
ステロイド注射の短期効果と長期成績
日本整形外科学会の一般向け説明には注射が治療法として載っています。一方、BESSの2023年診療経路は、短期的な痛み軽減の後に長期成績が悪化し得るとして使用を勧めていません。注射を提案された場合は、目的と他の選択肢を担当医に確認してください。