概要
肩関節脱臼は、上腕骨の丸い部分が肩甲骨の受け皿から外れた状態です。転倒やスポーツ中の衝撃で起こり、強い痛み、肩の変形、腕を動かせない、手や腕のしびれがみられます。骨折や神経・血管の損傷を伴うことがあるため、脱臼が疑われたらその日のうちに救急・整形外科で診てもらってください。
原因
外傷で肩に強い力が加わって起こります。医療者は肩の形だけでなく、手指の感覚・動き・血流を調べ、X線で脱臼方向や骨折を確認します。初回の脱臼や外傷後では腱板・関節唇の損傷も評価します。肩鎖関節脱臼は鎖骨の外側と肩甲骨の間の別の関節のけがです。
治療法
腕を体に近づけて安静にし、自分や周囲の人が無理に戻さないでください。医療機関で鎮痛や鎮静を行い、通常は非手術的に整復します。整復後は神経・血流と骨の位置を確認し、三角巾などで支えてから状態に応じてリハビリを進めます。固定期間は年齢や損傷、医師の方針によって変わります。整復が難しい、骨折などの合併損傷がある、再脱臼を繰り返す場合は手術を検討します。
疑ったら当日受診
強い痛みや変形、腕が動かせない場合は救急・整形外科へ。しびれや手の冷たさも必ず伝えます。
自分で整復しない
無理に戻すと骨・神経・血管などを傷めるおそれがあります。腕を支え、医療者に任せます。
整復前後に損傷を確認
X線で骨折・位置を確認し、手の感覚・動き・血流を診察します。
固定と運動の時期は個別
一律の固定期間ではなく、損傷と再発リスクに応じてリハビリ・復帰を相談します。