概要
ここでは日常的に「溶連菌感染症」と呼ばれるA群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎を中心に説明します。同じ菌でも猩紅熱や皮膚感染症など別の病気を起こします。のどの痛みが急に始まり、発熱や飲み込むときの痛みが出ることがあります。咳や鼻水が目立つときはウイルス性の可能性も高く、症状だけで決められません。赤い発疹や「いちご舌」は猩紅熱でみられる特徴で、全員に出るわけではありません。
原因
A群溶血性レンサ球菌が、主に飛沫や接触で人から人へ広がります。学童に多いものの、大人も感染します。のどの症状があるとき、診察と必要に応じた迅速抗原検査・咽頭培養で確かめます。明らかな咳・鼻水などウイルス症状がある場合は検査が不要なこともあります。迅速検査が陰性でも、3歳以上の症状のある子どもでは培養で確認することが推奨されています。
治療法
A群溶連菌による咽頭炎と確認されたら、医師が処方する抗菌薬を指示された期間飲み切ります。ペニシリン系・アモキシシリンなどが一般的ですが、アレルギーなどで選択は変わります。解熱しても自己判断で中止せず、水分をとって休みます。日本の公的な手引きでは、適切な抗菌薬を開始して24時間が経ち、全身状態がよければ登校・登園できます。症状が改善しない場合や学校・園の手続きは、主治医と施設に確認してください。
急な強いのどの痛みと発熱を相談
咳・鼻水が目立たず、のどの痛みや発熱が強い場合は小児科や内科へ。必要な検査と抗菌薬の要否を医師が判断します。
息苦しさ・よだれ・水分が取れないとき
息苦しい、飲み込めずよだれが出る、脱水が疑われる場合は急いで診療を受けてください。単なる咽頭炎以外の病気も考えます。
発疹・いちご舌は全例ではない
猩紅熱では発疹やいちご舌がみられますが、これらがなくてもA群溶連菌の咽頭炎はありえます。症状だけで確定せず、検査を相談します。
登校・登園と服薬期間は別
全身状態がよく、適切な抗菌薬を始めて24時間経過後が登校・登園の目安です。登校できることと抗菌薬を飲み終えることは別で、指示された服薬を続けます。