概要
声帯ポリープは、声帯の縁にできる限局した良性のふくらみで、主に声がかれる、声を出しにくい、話すと疲れるといった症状が出ます。片側にできることが多く、声帯結節やポリープ様声帯とは病変の形が異なります。ただし声のかすれだけでポリープとは診断できず、耳鼻咽喉科で喉頭内視鏡などを用いて声帯を確認します。声がれが改善しないときは、別の病気も調べる必要があります。
原因
大声、長時間の発声、風邪の時の無理な発声などが声帯を傷つける一因になります。声帯の小さな血管からの出血がポリープになる場合もありますが、すべてが同じ経過でできるわけではありません。喫煙も声帯への刺激になります。診察では声の使い方、喫煙歴、発症時期、声帯の形と振動を確認します。
治療法
初期の小さな病変では、声を酷使しない、禁煙する、必要に応じて音声治療で発声方法を見直すなどの方法を検討します。病変が大きい、続く、声の仕事などへの影響が強い場合は、喉頭顕微鏡下などの手術を耳鼻咽喉科で相談します。手術後も声の使い方を調整することが再発予防に役立ちます。吸入ステロイドをすべてのポリープに使う標準治療として自己判断で求めないでください。
長引く声がれは声帯を直接確認
声のかすれが改善せず続く場合は耳鼻咽喉科へ。診察では喉頭内視鏡などで声帯を見て、ポリープ以外の病変も確かめます。4週間以内に改善しない声がれは喉頭の診察を受ける目安です。
呼吸が苦しいときは救急
息が苦しい、吸う時に異常な音がする場合は急いで医療機関へ相談し、強い呼吸困難なら119番に連絡してください。声帯の病気でも気道に影響することがあります。
無理な発声と煙を避ける
大声で話す、騒音の中で声を張るなどの負担を減らし、喫煙している場合は禁煙を検討します。発声方法の見直しは耳鼻咽喉科や言語聴覚士に相談できます。
続く病変では手術を相談
声の安静や音声治療などで改善しない場合、病変の大きさと声への影響を踏まえて手術を検討します。術後の声の休め方は手術法に合わせて担当医の指示を受けてください。