概要
『過食症』は一般に神経性過食症を指します。短時間に多く食べて止められないと感じる過食を繰り返し、体重増加を防ごうとして自分で吐く、下剤を使う、絶食する、過度に運動するなどの行動を伴います。一方、過食を繰り返してもこうした代償行動が続かない場合は過食性障害など別の病型を検討します。どちらも本人の意志の弱さではありません。体重が普通に見えても起こります。
原因
発症には生物学的、心理的、社会的な要因が重なり、一つの原因に決められません。厳しい食事制限、体型への不安、ストレスなどが過食と代償行動の悪循環に関わることがあります。嘔吐や下剤の乱用が続くと、脱水や血液中の電解質の異常、歯や食道の問題が起こりえます。受診時は過食の頻度、嘔吐・下剤・絶食・運動の有無を伝え、必要な採血や心電図を相談してください。
治療法
精神科や摂食障害を診る医療者と、身体の状態と病型を確認して治療を選びます。神経性過食症ではガイド付き自助や摂食障害に焦点を当てた認知行動療法などが選択肢です。過食性障害でもガイド付き自助や認知行動療法が中心となります。身体の異常やうつ・不安などがあればそれも並行して治療します。失神、動悸、繰り返す嘔吐、自傷や自殺を考える場合は早めに医療機関へ相談し、差し迫った危険があれば救急につないでください。
過食後の代償行動を伝える
嘔吐、下剤、絶食、過度な運動の有無で病型を見分ける手掛かりになります。
嘔吐や下剤使用が続くときは身体も確認
採血や心電図を含む評価が必要になることがあります。