急な視力・視野変化は当日相談
急に見えなくなる、視野が欠ける場合は速やかな原因評価が必要です。
概要
視神経萎縮(ししんけいいしゅく)は、網膜から脳へ視覚の情報を運ぶ視神経の線維が損傷し、眼底で視神経乳頭が白っぽく見えるなどの変化を示す状態です。一つの決まった原因の病名ではありません。視力低下、見える範囲が狭くなる、色が分かりにくくなるなどの症状が片目または両目に起こります。すでに失われた視神経線維と視力を元に戻すことは難しいため、原因を調べて進行を防ぐことが重要です。
原因
緑内障、視神経への血流障害や炎症、外傷、脳や眼窩の病気による圧迫、薬剤・毒物、栄養不足、遺伝性疾患など原因は多様です。眼科では発症時期や変化の速さ、片目か両目か、薬や全身症状を確認し、視力・視野・色覚・眼底などを調べます。必要に応じて光干渉断層計(OCT)、血液検査や画像検査を追加し、原因を絞ります。
治療法
萎縮そのものを一律の薬で回復させる治療はありません。治療できる原因や進行を抑えられる原因が残っていないか確認し、緑内障なら眼圧管理、炎症や栄養不足などなら診断に応じた治療を検討します。ビタミン剤や血管拡張薬を全員に使う根拠はなく、原因不明というだけでステロイドを始めることもしません。自己判断で薬を始めたり中止したりせず、眼科で原因を相談してください。突然の視力低下や視野の欠けは、その日のうちに医療機関へ相談が必要です。
萎縮の原因を鑑別する
視野や色覚、眼底を調べ、病歴に応じてOCT・血液・画像検査を追加します。
一律の投薬ではなく原因を治療
残る視機能を守るため、治療可能・進行予防可能な原因を探して対応します。