概要
ぎょう虫症は小さな寄生虫が腸に住む感染症です。症状がない人も多い一方、夜間に雌の虫が肛門周囲に卵を産むため、寝ている間や朝に肛門がかゆくなり、睡眠を妨げることがあります。夜間のかゆみだけで確定はできません。子どもや同居家族に疑いがある場合は医療機関に相談してください。
原因
虫卵が付いた手などから口へ入り、腸で成長して感染します。肛門周囲をかいた指や、衣類・寝具などに付いた卵を介して再感染や家庭内感染が起こり得ます。診断には、起床直後の洗顔・入浴や排便前に透明テープを肛門周囲に当てて虫卵を調べる方法があり、医療者の指示で複数朝の採取を行います。便検査だけでは見つけにくいことがあります。
治療法
駆虫薬を使い、卵が薬では死なないため、再感染を防ぐ追加の服薬を医療者の指示に従って行います。薬の種類や服用間隔は国・製剤・年齢・妊娠などで判断が異なるので自己判断で決めないでください。同居家族や介護者も同時に治療が必要か相談し、手洗い、爪を短く保つこと、朝の入浴と下着・寝具の洗濯を組み合わせます。かゆみだけが続く場合は別の原因も調べます。
テープ検査は朝の洗浄前
医療者に採取方法を確認し、必要に応じて複数朝行います。
卵を残さない再投与を確認
薬は卵に効かないため、再投与の時期は処方に従います。
家庭内の再感染を防ぐ
同居者の治療と手洗い・寝具の扱いを相談します。